ポリブタジエンゴム(BR)の中でも特異な存在と言える、宇部興産の特殊グレード「VCR(ビニルシスラバー)」。高シスBRと高結晶性シンジオタクチックポリブタジエン樹脂(SPB)を複合化した同社独自のグレードで、タイヤ部材の軽量化、薄肉化、高硬度、高弾性率化に貢献できる。省燃費に繋がる素材として、タイヤ用途の需要が旺盛だ。開発され約40年が経つVCR。以前から知られていた、その補強のメカニズムが近年明らかにされつつある。ナノ触診AFM(原子間力顕微鏡)を用いて解析したもので、解明した宇部興産化学品カンパニー合成ゴム事業部ポリオレフィン・ゴム開発部基礎技術グループの髙橋佑季氏は、その功績から日本ゴム協会の若手優秀発表賞、Pacific Polymer ConferenceのBest Poster Award等を受賞するなど業界の注目度も高い。髙橋氏に話を聞いた。

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