関西ゴム技術研修所(駒水謙二所長)の第65回入学式が9月1日午後2時から、化学物質評価研究機構(CERI)大阪事業所(大阪府東大阪市)で行われ、ゴム関連企業26社から31人が入学した。

あいさつする駒水所長


 入学式では、初めに駒水所長があいさつに立ち「31名の皆さんご入学おめでとう。皆さんはゴム技術をもっと知りたいと参加された方、上司からの薦めに“ぜひ行きたい”と声をあげられた方々だ。是非その気持ちを大切にしてほしい。私達もその思いを、しっかりと受け止め、応援していく。また、研修生を派遣してくれた各企業にも感謝したい。研修では、分からないことは、講師に質問し、貪欲に技術・知識を吸収してほしい。入学後は、勉強と会社での業務との二刀流で負担が大きいと思うが健康に十分留意して取り組んで欲しい。

 研修生の皆さんに知っていて欲しいことが2つある。その一つが、研修所創設の理念だ。「ゴム技術者は我々ゴム業界で育てよう」という趣旨のもと1962年に当研究所は創設された。当時は天然ゴム製品が中心だったが、新しい材料として合成ゴム、カーボンブラック、ゴム薬品などを扱うようになっていた。それらを利用するために化学の知識が必要になったが、こうした知識を持った技術者を採用することが困難な時代だった。そこで『ゴム技術者を我々の手で育てよう』と決意し、関西ゴム技術研修所がスタートした。皆さんは卒業時にはゴム技術の初級レベルを身に付けるが、さらに努力を重ね高みを目指して欲しい。

 2つ目はコミュニケーションを大切にすること。この研修所では研修生同士の横の繋がりを大切にしている。ここでの出会いは、必ず良い関係の構築に繋がっていく。卒業した多くの研修生が、ここで一生の友人関係を得るに至っている」とお祝いの言葉を述べ研修生を迎えた。

 続いて、来賓として大阪ゴム工業会の石切山靖順副会長(ニッタ最高顧問)と日本ゴム協会の櫻井伸一会長(京都工芸繊維大学教授)が祝辞を述べた。

祝辞を述べる大阪ゴム工業会石切山副会長

 石切山氏は「関西ゴム技術研修所は1962年の創設以来、日本で唯一のゴム技術者養成機関として60年以上にわたりゴム業界を支える人材を育成してきた。今回入学された皆さんは、来年4月までの約8カ月間、ここでの研修と通常業務に並行して取り組んでいくことになる。これは容易なことではないが、本日の初心を忘れず、上司や同僚の期待に応えるべく精勤されることを祈念している」と激励した。

祝辞を述べる日本ゴム協会櫻井会長

 櫻井氏は「本日入学された皆さんは、一人も欠けることなく皆無事に卒業できるよう、互いに支え合い、励まし合いながら、研修に取り組んで下さい。来年6月の卒業式に、再びお目にかかれることを楽しみに待っています」とあいさつした。

 休憩の後、駒水所長の特別講義「ゴム工業概説」が行われ、天然ゴムの発見から栽培、工業化までの歴史をたどり、先人から学ぶゴムについて解説し、第1回目の講義を終えた。

 研修生は研修の場となる化学物質評価研究機構(CERI)大阪事業所を見学後、場所を移し懇親会が行われ、互いに懇親を深めた。