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宇宙分野の競争力強化へ

フコク、振動減衰機構の研究開発がJAXAに採択

工業用品 New! 2026-04-28

 フコクは4月24日、 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金事業における技術開発テーマ「SX中核領域発展研究」に、同社が提案した技術課題「広温度域で使用可能な振動減衰機構」 が採択されたと発表した。

高G対応非線形ゴムアイソレータ


 今回の研究開発では、打上げから月面運用まで多様な搭載物を“壊さず届け、安定して使う”ための基盤確立を目指す。これまでに培ってきたロケット・人工衛星向け振動減衰技術の開発実績を基盤に、打上げ環境から軌道上まで、搭載された機器類を一貫して保護できる振動減衰機能の構築に取り組む。さらに、従来のゴム材料では対応が困難な極低温・高放射線といった極限環境下でも機能する振動減衰技術の確立も進める。

 具体的な開発品は、打上げ時 (1G) には振動減衰機能を発揮し、軌道上 (0G) では搭載物の構造安定性を確保する「高G対応非線形ゴムアイソレータ」(適用範囲=セ氏マイナス40~プラス110度)と、「ゴム材料の運用が困難な極低温・高放射線環境においても地球上と同様の機械的性質を示す「極低温対応ワイヤアイソレータ」(同マイナス170~プラス110)とする。

極低温対応ワイヤアイソレータ


 同社は今回の採択を通じて、衛星、ロケット、月面探査ミッションに対応可能な振動減衰ソリューションを確立するとともに、今後も宇宙分野における安全性・信頼性向上に貢献し、国内宇宙産業の基盤発展に貢献していく考えだ。

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