地産地消をコンセプトに
日本ゼオン、米国初のリチウムイオン電池用バインダー生産設備の詳細設計を開始
原材料 2023-09-01
日本ゼオンの子会社である Zeon Chemicals(本社:米国ケンタッキー州)は、テキサス工場(米国テキサス州)において、米国で初となる、地産地消をコンセプトにしたリチウムイオン電池用バインダー生産設備(2026年稼働予定)の詳細設計を開始した。
同工場における水素化ニトリルゴム(HNBR)の量産設備と併せ、グローバル生産拠点の強化により、タイムリーな製品供給体制を構築する。
日本ゼオンのリチウムイオン電池用バインダーは、リチウムイオン電池を構成する負極、正極、機能層(セパレーターコーティング用)およびシーリング用材料として使用されている。
日本ゼオンでは、負極用水性SBRバインダーの供給を 1995年に開始し、これまでにリチウムイオン電池の性能向上に貢献する数多くのバインダー製品を市場に提供してきた。これらは市場をリードするユニークな製品として、幅広い特許を保有している。
リチウムイオン電池市場は、今後、アジアに続き、欧州、米国での拡大が見込まれており、電池メーカー各社においても地産池消のニーズが高まっている。生産拠点をグローバルに展開することで、世界各拠点から高品位な製品を、タイムリーに供給できる体制を構築する。
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