2023年10月に量産開始予定
日本ゼオン、大型TV用光学フィルム製造ラインを増設
原材料 2021-10-29
日本ゼオンは、福井県敦賀市の光学フィルム工場で、大型TV向け位相差フィルムの製造ライン2系列目の増設を決定した。2023年10月の量産開始を予定。量産開始に合わせ、操業人員の新規雇用も計画している。
同社では、光学フィルム(ZeonorFilm=ゼオノアフィルム)を、グループ企業で製造子会社・オプテス北陸工場の3拠点(富山県の高岡製造所、氷見製造所、福井県の敦賀製造所)で製造している。
ゼオノアフィルムは、同社が独自のポリマー設計技術で開発した熱可塑性プラスチック(シクロオレフィンポリマー)を原料に用い、世界初となる溶融押出法で生産された光学フィルム。シクロオレフィンポリマーの特長である高い光学特性と優れた寸法安定性を有し、大型TVやモバイル機器のディスプレイに視野角補償や反射防止などの機能を持たせる、位相差フィルム用途を中心に需要が拡大している。
新ラインは、液晶パネルの大型化に対応して2020年4月に稼働した世界最大幅(2,500ミリ幅クラス)の位相差フィルム製造ラインの2系列目となる。生産能力は、1系列目と同じく年間5,000万平方メートルの計画で、2系列合計で同1億平方メートル。既設の能力と併せてTV向け位相差フィルムの生産能力は2億1,900万平方メートルとなる。
液晶用ガラス10.5世代(2,940×3,370ミリ)のサイズに対応した液晶パネル設備が世界中で順次稼働するなか、当該サイズにマッチしたパネルの取り効率が良い2,500ミリ幅の生産ラインの増強は環境負荷低減にも大きく貢献することが期待されている。
なお、オプテスは2022年1月に日本ゼオンに吸収合併の予定。
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