【新年インタビュー】タイガースポリマー渡辺健太郎社長
標準化を徹底し効率良い生産図る
工業用品 2017-01-17
2017年を象徴するであろう一文字を予想してもらうと「“変”か“転”ではないでしょうか」と答えるタイガースポリマーの渡辺健太郎社長。「アメリカ、欧州、そしてアジア諸国を含めて海外の政治が変化して行こうという時期で経済も従来の風向きとは変わりそうで為替ひとつとっても当社の業績に影響してきます。また当社自身も既存の製品や需要分野から一歩前進した新規開発製品や新規開拓分野の創出が必要で、変っていく必要があります」。
■平成29年3月期第2四半期(平成28年4-9月)の業績について
結果的には前年同期に比べると、減収増益となりました。総売上高は前年同期比3.6%減の190億2,200万円です。国別に見ますと、国内は家電用ホースの販売が減少したものの自動車部品やゴムシート、産業用ホースの販売が増加して売り上げは増収となりました。一方海外の米国、メキシコ、マレーシア、タイでの売上高が為替換算の影響を受け減収増益となっています。また中国は為替換算の影響があったものの、自動車部品、家電用ホースそれぞれの販売が好調で売り上げに寄与し増収増益となっています。
日本は家電用ホースの販売が減少しましたが、自動車部品やゴムシート、産業用ホースは販売が増加しました。
米国は自動車部品、産業用ホースともに、現地通貨ベースでの販売は若干ですが前期を上回っています。メキシコの自動車部品も販売増加となっています。東南アジアのマレーシアにおいては家電用ホースの販売は減少しましたが、タイは自動車部品、家電用ホースとも販売は増加しました。中国は前期が不振だったことも要因ですが、自動車部品、家電用ホースとも販売が増加し復調しました。
■通期の業績見通しについて
現状の策定値の売上高380億円、営業利益23億円、経常利益23億円、純利益14億円の減収減益の予測は変えていません。
ただし、足元の10月、11月以降が計画より若干ながら上回って来ています。これを着実に積み上げて行けることを願っています。
当社の商品構成は、ゴムシートは国内マーケットだけですが、自動車部品、家電用ホース、産業用ホースなどは海外マーケットの比重も多く、国内と海外の売上高比率は中間期ベースで国内が52%、海外が48%となっていますが、為替変動が左右するレベルの差となっており実態としてはほぼ50対50と考えております。
国内はほぼ横ばいの売上げに対して、その中から利益を生み出していこうと考えています。一方、海外の関連会社は全て12月決算で今期ほぼ固まっています。原材料費が上がり気味だったことと設備投資の減価償却の関係で利益が抑えられる事情もあって連結で減益と予想しています。
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