18年内需・輸出とも低調で2%減と予測
17、18年ゴム・樹脂ベルト需要予測
工業用品 2017-12-11
日本ベルト工業会は12月4日、17年と18年のゴム・樹脂ベルト需要予測を発表した。それによると17年の生産量は2万6,694トンで前年比1%増の見込み。3年続けて3万トン台を割った。17年は伝動ベルトは横ばいだったが、コンベヤベルトが16年の2ケタ減からプラスに転じた。18年のゴムベルト需要予測は2万6,064トンで同2%減と予測。伝動は微増だが、コンベヤが減少すると予想している。
■18年の予測
18年のゴムベルト内需は2万283トンで前年比2%減、輸出は5,782トンで同5%減と予測した。
コンベヤベルト生産量は1万4,179トンで同5%減の予想。内需は1万72トンで同3%減、輸出は4,108トンで同7%減と予想。内需は、東京五輪やリニア新幹線などインフラ需要に期待するも減少。輸出は資源消費国である中国の景気次第。海外調達が増加し、内需・輸出とも影響を受けると予想される。
伝動ベルトは1万1,885トンで同1%増の予想。内需は1万211トンで同横ばい、輸出は1,674トンで同1%増と予測。内需は、生産量の半分を占める自動車向け需要が若干減少すると予想している。
品種別では、歯付ベルトが1,988トンで同1%増、Vベルトが8,996トンで同横ばい、その他が902トンで同横ばいと予測している。
18年の樹脂ベルト生産量は120万9,465㎡で同3%増と予測。物流分野の旺盛な需要は18年も継続する見通し。食品分野も安定した需要が期待できると予想している。
■17年の見込み
17年のゴムベルト内需は2万604トンで前年比5%増、輸出は6,090トンで同9%減の見込み。内需は3年ぶりに増加、輸出は4年連続減少。
17年のコンベヤベルト生産量は1万4,877トンで同2%増。内需は1万438トンで同10%増、輸出は4,439トンで同14%減の見込み。
内需は需要の3割強を占める鉄鋼が不振で上期に影響を受けたが、下期は回復し2ケタ増に。輸出については、メーカーの海外生産拠点からの出荷が増えたことで日本からの輸出は減少。また中国景気の減速で、資源開発国向け輸出が減少した。
伝動ベルトは1万1,817トンで同横ばい。内需は1万166トンで同1%減、輸出は1,651トンで同7%増の見込み。内需は、射出成形機、工作機械、産業用ロボットなど一般産業用の需要は旺盛だったが、全体の半分を占める自動車向け需要が若干減少した。
品種別では、歯付ベルトが1,962トンで同1%増、Vベルトが8,957トンで同1%増、その他が898トンで同2%減の見通し。
17年の樹脂ベルト生産量は117万2,300㎡で同8%増の見込み。大口需要先である食品と物流がともに好調だった。特に物流は大型物流センターの建設が相次ぎ、樹脂ベルトの需要も旺盛だった。
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