16年度は過去最高の業績
ニシヤマ、第73回ニシヤマ会開く
商社 2017-06-28
ニシヤマ(西山正晃社長)は6月16日、東京・大田区の大森東急REIホテルで「第73回ニシヤマ会」を開催し、2016年度業績ならびに新中期3カ年計画の発表、および概況説明や部署別方針発表を行った。会には仕入先など協力会社97社113人と同社役員・幹部社員など合計140人が出席した。
午後3時過ぎ、西山博務会長が冒頭次のようにあいさつして第73回ニシヤマ会はスタートした。
「昨年は当社100周年で皆さんにいろいろご協力いただきお礼申し上げる。今年4月には社長交代もあり、今後ともよろしくご支援をお願いしたい。講演会ではトランプ政権で世界経済がどうなるかなど興味深い話が聞けると思う。期待してください」
続いて西山新社長が前年度業績ならびに今年度計画を説明した。それによると17年3月期売上高は315億600万円で前期比2.5%増となり過去最高を達成した。数値は未公表だが、利益面でも過去最高を記録したという。
部門別ではエネルギーシステム事業部79億2,400万円(前期比13.0%減)、鉄道車両システム事業部70億8,600万円(同1.8%減)、産業機器システム事業部76億8,000万円(同1.4%減)、電子制御システム事業部68億1,400万円(同33.8%増)、国際事業部13億2,700万円(同16.0%増)、開発営業部6億7,500万円(同78.5%増)。
今期は318億円超をめざす
今年度は売上高318億円(前期比0.9%増)を計画。うちエネルギー83億円(同4.7%増)、鉄道車両72億円(同1.6%増)、産業機器78億円(同1.6%増)、電子制御74億円(同8.6%増)、国際11億円(同17.1%減)。「計画は1、2月に策定したもので、現状をみると半導体関連の伸びをまだ低く見ている。318億円は上回ると確信している」(西山社長)
次いで茂野和彦常務営業本部長が新中期3カ年計画を発表し、そのあと各事業部長による事業部方針および主要テーマの説明が行われた。
日経の脇祐三氏が講演
報告終了後には脇祐三日本経済新聞社コラムニストによる「トランプの米国と世界経済の変化」と題した講演が行われた。トランプ政権の不安定さと各種政策の実行性への疑問、欧州・中国・アジアなど世界各地域の経済状況の見通しなどが語られた。
十川社長が乾杯の発声
講演の後には懇親会が開かれ冒頭、西山社長が壇上に立ち、「商社はメーカーさんに支えられてはじめて仕事ができる。ゴム商店からスタートし現在、色々な分野で仕事を展開しているのもメーカーの皆さんの力があってのこと。お互い手を取り合って発展していきたい」とあいさつ。
ついで乾杯のあいさつに立った十川利男十川ゴム社長が「ニシヤマさんは100周年、新社長誕生とおめでたいことが続いた。また昨年度は過去最高の売上高、利益と見事な業績を上げられた。佐藤前社長のお膳立てがあり、見事に新しい世代へのバトンタッチがされた。私どもも一生懸命努力をしてニシヤマさんと一緒に成長していきたい」と話して高らかに杯を上げた。
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