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組合員や賛助会員、関連団体役員ら約230人が出席

東部ゴム商組、第74回商工・関連団体新年会を開催

商社 2025-01-28

 東部工業用ゴム製品卸商業組合(塩谷信雄理事長=バン工業用品社長)は1月22日、帝国ホテル(東京都千代田区)で「第74回商工・関連団体新年会」を開催した。組合員やメーカー賛助会員、関連団体役員ら約230人が出席した。

あいさつする塩谷理事長


 冒頭あいさつに立った塩谷理事長は、「昨年を振り返ると、原材料やエネルギー価格高騰の継続による製品値上げで、数々の課題を持った一年だった。業種別にみると、半導体産業は明るい兆しが見えてきたが、一般産業は中国をはじめとする海外市場の低迷によって厳しい状況が続いた。ただ、立ち止まっていて何もしないのでは、何も始まらない。立ち止まるのではなく、そういう時こそ新たに動き出すことが大切だと痛感した一年だった。

 2024年の組合活動は、一人でも多く各行事に参加してもらうことを目標に新たな挑戦もしてきた。大きな動きは3つ。1つは組合事務所の移転だ。2020年のコロナ禍以降は、広いスペースを求めて外部の会議室を借り、各会議や研修会、勉強会などを開催してきた。2023年5月にコロナが5類となり、コロナ禍前の生活に戻りつつある中、何とか行事を事務所でと考えている矢先にタイミング良く事務所隣の1.5倍のスペースが空き、移転を決断した。今では各会議や研修会、勉強会などはWebも活用しながら、その事務所で快適に開催している。

 2つ目は、真夏の伝統行事である野球大会の開催時期の変更だ。昨今の尋常ではない猛暑の中では、選手の健康を損なうことが考えられるため、昨年は初めて3月に実施した。今年も3月に開催したいと思っている。

 3つ目は、今まで周年行事として行っていた大規模なゴルフ大会を新たな通年行事としたことだ。10月に第1回東部ゴム商組ゴルフ会として開催した。プレーはもとより、様々な情報交換やコミュニケーションの場として大変有意義な開催となった。

 今年は商工新年会を皮切りに、3月には第47回野球大会、6月には製品展示説明会を開催する。また勉強会、講習会、見学会などは創意工夫を凝らしながら、さらに組合を活性化させるべく活動していく」と語った。

今年の組合綱領に選ばれた髙山氏


 あいさつに続いて、塩谷理事長が令和7年の組合綱領を発表した。今年の綱領は髙山浩一氏(ヤマカミ)作の「変化と伝統を両立し新たな時代に向っていこう」に決まった。

あいさつする山石日本ゴム工業会副会長


 続いて来賓を代表し、日本ゴム工業会の山石昌孝副会長(横浜ゴム会長兼CEO)が「昨年、トヨタ自動車が5年連続世界一となった。これは日米欧でバッテリーEV化の進捗が遅延し、その代替として同社の強みであるハイブリッドの躍進があったためとみられる。トランプ大統領の再任でバッテリーEV化が後ろ倒しになり、トヨタ自動車の一人勝ちがしばらく続くと想定されている。こうした状況をどう捉えるかによって、我々の将来が大きく左右されると考えている。足元の好調な状況に流されることなく、これを猶予期間と捉え、来たる自動運転や電動化への好機として、変化を行ったところに輝ける未来が来ることになるだろう。

 世界情勢が不安定化していることは大きな懸念だが、このような時こそ生産、販売が協力することが、今まで以上に大切になってきている」とあいさつした。

あいさつする山上相談役理事


 その後、山上茂久相談役理事(ヤマカミ社長)が「昨年は当組合も少しずつではあるが、着実に進化、発展することができた。今年はトランプ大統領が就任し、何が起きるか分からない年になるかもしれない。しかしながら、組合員とメーカーが商工一体となって、どのような状況になろうとも打ち勝って発展を続けていければと思っている」と語り、乾杯の発声を行った。中締めは前田淳副理事長(東京ベルト社長)が務めた。

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