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2024年9月第3四半期業績

三洋貿易、ゴム関連商品は減収も利益堅調

商社 2024-08-06

 三洋貿易の2024年9月期第3四半期(2023年10月~2024年6月)業績は、売上高が959億4,600万円で前年同期比6.4%増、営業利益が58億7,700万円で同13.1%増、経常利益が72億9,300万円で同30.2%増、純利益が47億2,200万円で同27.5%増だった。

 セグメント別のうち、化成品は売上高が306億4,200万円で同4.7%増、営業利益が20億4,300万円で同22.5%増。ゴム関連商品は、自動車の国内生産好調により原材料需要は回復傾向にあるものの、減収。一方、輸入品の販売価格見直しや高付加価値商材の副資材の販売増加で利益は堅調に推移。化学品関連商品は、主力商材の好調や仕入価格高騰を反映した価格見直しによる利益率の改善などが進み増収増益。ライフサイエンス関連商品は、主力商材の電材や界面活性剤などが好調なことや、新規商売の掘削資材が継続して好調となり、売上高、利益ともに堅調に推移した。

 海外現地法人は売上高が263億5,300万円で同4.1%増、営業利益が14億6,100万円で同46.8%増。Sanyo Corporation of Americaは、高機能性樹脂の販売単価下落により減収となったが、フィルム関連や自動車関連が堅調で利益は増加。三洋物産貿易(上海)は、景気減速の影響を受け、業績は低調。Sanyo Trading Asia(タイ)は、自動車関連が好調。Sun Phoenix Mexicoは、自動車関連とゴム関連が好調。Sanyo Trading Indiaは、自動車関連が好調。Sanyo Trading (Viet Nam)は、掘削資材の新規立ち上げが業績に貢献した。Sanyo Trading Indonesiaは、ゴム関連で一時的な需要増があり好調だった。

 2024年9月期通期業績は、売上高1,260億円で前期比4.5%増、営業利益68億円で同4.2%増、経常利益75億円で同5.8%増、純利益49億円で同2.4%増を見込んでいる。

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