カナダのカルタイヤとの間で
三井物産、鉱山用大型タイヤリサイクル事業合弁会社を設立
商社 2022-09-16
三井物産は8月、大手タイヤサービスプロバイダーであるカルタイヤ(本社:カナダブリティッシュコロンビア州バーノン)と鉱山用大型タイヤのリサイクル事業に共同で取り組むことで基本合意し、株主間協定書を締結した。
同事業は、鉱山で積み上げられていた廃タイヤを、熱分解処理技術によりカーボンブラック・オイル・スチールに再資源化する商業プラントとしては業界初の事業。カーボンブラックはタイヤ原料や工業用ゴム製品に、オイルやスチールは精製用途やスクラップ材として再利用が可能となる。
三井物産は、同事業を通じて鉱山の環境・安全面の課題解決を図るとともに、鉱山・タイヤ業界の循環型社会実現を目指す。
カルタイヤは、グローバルに拠点を展開するタイヤサービス事業のリーディングカンパニー。三井物産とカルタイヤは、カルタイヤがチリで操業中のリサイクルプラントを共同事業化し、2023年1月からの商業運転開始を目指す。また両社は、鉱山用廃タイヤのリサイクル事業をグローバルに展開する計画で、今後、北米、南米、豪州、アフリカでの事業展開を目指す。
三井物産は、タイヤという産業資材の側面から、鉱山が抱えている環境対応・生産性改善・コスト削減などの課題を解決することにより、鉱山業界、地球規模の環境課題解決に貢献していく。