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2021年12月期業績

クリヤマHD、アジア、北米、欧州・南米全事業で業績回復

商社 2022-02-14

 クリヤマホールディングスの2021年12月期業績は、売上高が595億4,900万円で前期比19.2%増、営業利益が43億200万円で同48.4%増、経常利益が47億7,800万円で同43.9%増、純利益が38億900万円で同163.7%増だった。

 セグメント別では、アジア事業の売上高が278億1,100万円で同8.2%増、営業利益が31億6,300万円で同10.3%増となった。

 そのうち、産業資材事業は売上高が177億700万円で同17.5%増、営業利益が27億8,200万円で同30.7%増。国内の建機・農機メーカーの生産台数が年間を通じて高水準となり、環境対応製品の需要も旺盛であったため、尿素SCR用モジュール・タンクの販売が好調。また中国では、現地建機メーカーの生産台数が高止まりで推移したことで、販売も高水準だった。

 スポーツ・建設資材事業は売上高が94億7,000万円で同5.7%減、営業利益が4億7,600万円で同46.1%減。インドア施設用床材「タラフレックス」や国陸上競技用トラック「モンドドラック」の販売が増加した一方、民間の設備投資が引き続き低調で、鉄道駅舎向け「エーストン」、各種商業施設向け「スーパー・マテリアルズ」の販売が減少した。

 北米事業は売上高が275億7,100万円で同28.8%増、営業利益が18億5,800万円で同63.0%増。経済活動の活発化で飲料用ホースの販売が増加したほか、各種産業用ホース・継手の販売が増加。ペイントスプレーホース製造ラインの増設なども業績に寄与した。

 欧州・南米事業は売上高が41億6,600万円で同47.1%増、営業利益が3億2,700万円(前期は2億1,300万円の損失)。経済が正常化したことで、スペインとアルゼンチンの製造販売子会社で消防機関向け消防用ホース・ノズルや、農業分野向けレイフラットホースの販売が増加した。

 なお、2022年12月期業績予想は、売上高が630億円で同5.8%増、営業利益が43億円(前期は43億200万円の利益)、経常利益が47億円で同1.6%減、純利益が32億円で同16.0%減を計画。

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