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「世の中の変化に対応し先手を打てる会社にしたい」

【インタビュー】コクゴ社長南明則氏

商社 2016-11-22


 コクゴは今年2016年に会社創立70周年を迎えた。そこで同社の南明則社長に、70周年の抱負や今後の経営方針について聞いた。

 ■70周年の抱負
 創業者である國井護前社長から引き継ぎましたが、社長就任当時、非常に大きな責任を感じました。就任以来20年以上になりますが、その間ずっと取り組んできたのが、会社の組織作りです。小さな会社ですが、きちんと組織化して有機的に活動していくことを目指し、ISO統合マネジメントシステムを導入しています。PDCAサイクルが上手く回らずに苦労したこともありましたが、講師を招き社内教育等を充実させ、PDCAが根付くよう徹底しています。

 こうした取り組みを継続していくことで、今後拡大するIoTや、人口の3分の1が高齢者になる2030年問題、人工知能が世の中をコントロールするといわれている2045年問題など、これから大きく変化していく世の中に対応していかなければならないと思っています。世の中の変化のスピードに対応し、先手を打てるような会社にしていきたいと考えています。

 その一環として、拡大するネット販売に対応し、当社でもネット販売事業に注力することで同事業を拡大したいと思っています。すでに当社では、2004年から「コクゴeネット」をオープンし、ネットビジネスを展開しており、堅調に売り上げが拡大しています。

 ■事業拡大に取り組む
 過去を振り返り印象に残っていることは、事業拡大のため、拠点の開設に取り組んできたことです。昭和59年に原子力関係の仕事が忙しくなったため茨城県東海村に営業所を開設しました。平成10年には、足立工場の移転に伴い、東京ロジテックスセンターを足立区谷在家に開設しました。商品の扱い量が増え、従来の倉庫では手狭になったためです。また平成14年には大阪支店を高槻市から大阪市内の天満に移転しました。天満は理化学品販売の中心地だったので売り上げも拡大し、この移転は大成功だったと思っています。平成17年には、青森県六ヶ所村に青森営業所を開設。平成22年には三重営業所と静岡営業所を統合し名古屋支店を開設しました。

 本社に関しては、従業員が増えて手狭になったこともあり、平成14年に隣接の建物を購入し、本社別館を設けました。平成20年には同じく隣接地に本社第2別館を設けています。

 ■総合カタログ作成
 平成4年に私が中心になって総合カタログを作成しました。品目ごとにいくつかあったカタログをひとつにまとめ、カタログ販売の強化を目指しました。初めての総合カタログだったので、作成する際にいろいろと苦労が多く、完成までに1年ほどかかりました。

 総合カタログの第1号である「1000番」はモノクロで200ページ。第3号の「3000番」からカラー化しています。年々掲載アイテム数が増え、今年発刊した最新の「9000番」は1200ページにまで拡充しています。

 当社では、こうした総合カタログがあったので、ネット販売にもスムーズに展開できました。

 ■自力で取り組む
 ISO9001は平成15年に、ISO14001は平成17年に認証を取得しました。ISOに関しては、コンサルタントを頼まずに、休日にみんなで集まり勉強し取得しました。自力で取得できたということで、非常に印象に残っています。

 また昭和63年に医療機器製造販売業の許可を取得したことも印象に残っています。様々な関係書籍を読んで勉強し、関連する役所に申請し取得することができました。その後、品質保証部を設立し、クリーンルーム等も作りました。

 ■今後の経営課題
 社員にとって働きやすい職場・会社にしたいと思っています。そのため実務経験のある顧問を招き、新たな人事制度を導入することにしました。働き方の改善や、賃金体系の見直しなどに取り組みます。人事制度を整備・充実させ、社員が働きやすい土壌づくりをしていきたいと思っています。

 またネット販売をさらに拡充していきます。その一環として、ネット販売専門会社を立ち上げることも検討しています。

 さらにお客様との共同作業で新製品開発に取り組んでいきたいと思っています。単なる横流しの製品販売だけではなく、開発提案型の商社になることを目指していきます。

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