【社名あれこれ】
コクゴ、創業者の名前から命名 “國”と“護”で「コクゴ」に
商社 2016-11-01
今年、会社創立70周年を迎えたコクゴ。同社は太平洋戦争の終結間もない昭和20年9月に、國井護(くにい・まもる)氏によって、医療・理化学用ゴム製品の販売を目的に「コクゴ商会」として創業された。
創業者の國井護氏は、福島県磐城郡小名浜町の出身で、高等小学校を卒業後上京し、親戚に当たる國井恵一郎氏が東京神田で経営していた國井恵一郎商店に勤めた。そこで“商い”を徹底的に仕込まれ、番頭として店を支えた。
國井氏は、終戦後の混乱の中、自ら会社を興した。社名は國井護の“國”と“護”から「コクゴ商会」を名付けた。その後、昭和27年6月に「國護ゴム」に改称し、昭和52年10月には、現在の社名である「コクゴ」に改称した。
創業以来、ゴム製品を商ってきたため社名に“ゴム”を入れていたが、扱い製品が増えるに従い、ゴム素材以外の製品が増えてきた。そのため「國護ゴム」という社名では、現在の会社の実体や商売内容を表してはいない、またお客様にも分かり難いという声が、従業員の間からも上がっていた。そこで、社名から“ゴム”をはずし、さらに“國護”という難しい漢字をカタカナ表記にすることで「コクゴ」という社名に改めた。
同社は医療・理化学用ゴム製品からスタートしたが、その後、作業用手袋やゴム板などの工業用ゴム製品の取り扱いを始め業容を拡大した。現在では、本社のほか大阪、名古屋、茨城東海、いわき、青森に支店・営業所を、東京と大阪にロジテックスセンターを、東京都足立区に工場・品質保証部を設け、品質の向上や営業・配送体制を強化・充実させている。
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