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【特集】IOS認証とゴム産業

ハシモト、産廃施設などに製品供給し環境に貢献

商社 2018-02-27

 工業用品商社のハシモトは、環境マネジメントシステムISO14001認証を2007年9月に取得した。山田徹社長によると、ISO14001認証がなければ取り引きできない、という顧客の要請を受けて取得に踏み切ったという。昨年11月には2015年版へ移行を完了した。

 環境ISOの取得に向けて立ち上げたのが環境管理委員会。取得後のシステム運用に関しても同委員会が中心になって取り組んでいる。委員会は各拠点から正副各1人の委員が参加し、年に4、5回開催している。毎回、担当役員の出席のもと、忌憚のない意見が交わされる。この会議で環境目標を設定し、環境マニュアルを作成する。そして参加した委員が拠点に戻り、リーダーとして環境活動を推進していく。

 「2015年版は経営者の意思の明確化やリスク管理がポイントになるので、移行の際は、私自身が環境管理委員会の担当役員になり準備作業を進め、1年ほどで移行が完了した」(山田社長)

 ISO14001の認証取得によるメリットは、「環境ISOを求めるメーカーとの取り引きができるようになった。またマニュアル沿ってPDCAサイクルを回すことができるのもメリットといえる」(同)。

 今後のシステム運用については「環境負荷物質の取扱削減やゴミ・廃棄物の削減、エネルギー使用量の削減なども重要だが、それ以上に、お客様に製品を供給することが環境保全につながるようにしていきたい。たとえば、産業廃棄物や下水汚泥の処理施設、リサイクル施設などにコンベヤベルトを供給したり、省エネ効果の高い環境貢献製品の販売などで、環境保全に貢献していく。社員にとっても、社内のゴミ削減や省エネよりも、自分たちの売った製品や設備が環境保全につながるのであれば、モチベーションも高まるし、やり甲斐も大きいと思う」(同)

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