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【特集】リトレッドタイヤ

弘進リトレッド、今期は生産体制の見直しに着手

タイヤ 2017-10-17

 弘進リトレッド(本社:宮城県仙台市、西井英正社長)は本社工場、埼玉県熊谷市、千葉県市原市のほか、秋田県能代市に協力工場があり、計4カ所に製造拠点を有する。自社拠点3カ所には営業所も併設、神奈川県厚木市にも営業拠点を持つ。

 今期は「足元の環境は悪くない」(西井英正社長)と、工場はフル稼働を継続している。スタッドレスタイヤの需要により、生産は冬に向かってピークを迎えている。

 そうした中、今期は生産体制の見直しに着手している。「今期はQCDの中でも、特に品質の向上に取り組んでいく」(同)として、弘進ゴム本社の技術部門を派遣し、さらなる品質の向上に向けて、トレッドゴムやクッションゴムの解析を進めている。「解析によって、市場からのクレームを一つずつ潰して行く。不良品を削減することは、当社にとってコストダウンにも繋がる」(同)。

 生産と合わせて取り組むのが人材面。「リトレッドタイヤは1品1品の対応なので、自動化は難しい。人に頼らざるを得ない部分も多いが、環境として人材の採用が難しくなってきている。そのため、働き方改革などを進めていかなければならない」(同)としている。

 今期は生産体制の見直し、品質向上により、ユーザーの信頼をこれまで以上に勝ち得ていく考え。

 「リトレッドタイヤは、ユーザーの信頼が一番大切な部分になる。またユーザーにとっては、リトレッドタイヤを使用していることが、環境に配慮していることへのアピールになる。そういう面は、リトレッドタイヤの需要環境にとってプラスだと考えている」(同)

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