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ソリューションビジネスの質、スピードの向上目指す

ブリヂストンがデータサイエンティスト育成へ

タイヤ 2017-09-12

 ブリヂストンがデータサイエンティストの育成に向け研修プログラムを開始した。プログラムは、SAS Institute Japanが既存のトレーニングプログラムを、ブリヂストンと共同でブリヂストン向けにカスタマイズ。ブリヂストン単体の中から選抜された人材を対象に進める。すでに第1回として社員23人を対象に研修プログラムを実施しており、早期に100人のデータサイエンティスト育成を目指す。

 データサイエンティスト協会によると、データサイエンティストには、①課題背景を理解した上で、ビジネス課題を整理し、解決するビジネス力②情報処理、人工知能、統計学などの情報科学系の知恵を理解し、使うデータサイエンス力③データサイエンスを意味のある形に使えるようにし、実装、運用できるようにするデータエンジニア力――が必要とされる。

 ブリヂストンは近年、ソリューションビジネスに力を入れている。今回のデータサイエンティスト育成も、ソリューションビジネスの質やスピードをさらに高めるのが目的。商品企画、開発、製造、物流、販売というバリューチェーンで蓄積されたビッグデータや顧客ニーズなどを分析・解析することで、課題把握から解決策までに対応する。将来的には、バリューチェーンの各段階へのデータサイエンティストの配置を目指す。

 ブリヂストンは1月にデジタルソリューションを推進するための専門組織「デジタルソリューションセンター」を新設するなど、データを生かす基盤インフラの整備を進めている。今後も、ICTや最先端技術の積極的な活用により、新たな価値を創出できる人材の育成やビジネスモデルの開発など、全社バリューチェーンを通じたイノベーションを推進していく。

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