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耐摩耗性能と低電費性能の両立を高次元で実現

TOYO TIRE、EV路線バス専用タイヤ「NANOENERGY M648 EV」発売

タイヤ 2025-09-24

 TOYO TIREは、国内での導入が本格化するEV路線バス向けに専用タイヤ「NANOENERGY M648 EV」を開発し、9月22日から発売を開始した。発売サイズは1サイズで、価格はオープン価格。

 EVバスは、大容量の駆動用バッテリーを搭載するため車両重量が増し、加えて、電動モーター特有の高トルクによる発進や加速、あるいは制動時にタイヤへかかる負荷が大きくなるため、これまで以上に高い「耐摩耗性能」が求められる。また、EV車両は1回の充電で走行可能な航続距離が重視されることから、転がり抵抗に優れた「低電費性能」の重要性も一層高まっている。

 同社は、都市部や地域路線で運行される大型バス車両のEV化を見据え、耐摩耗性能と低電費性能を向上させ「EV路線バス専用タイヤ」として最適化したNANOENERGY M648 EVを開発した。

 耐摩耗性能と低電費性能は相反する関係にあるが、材料や構造、パターン設計などさまざまな側面から改良のアプローチを行い、両性能をより高次元で両立(同社既存品に比して耐摩耗性能で8%、転がり抵抗で4%の性能向上)させた。

 特に今回、共通して双方への良化効力を発揮しているのが、同社独自のゴム材料開発基盤技術「Nano Balance Technology」におけるプロセス技術の進化によって編み出した新配合「耐摩耗NCPコンパウンド」。

 このほか、構成するブロックの大型化・高剛性化によって接地圧力の均一化、接地時の過度なブロック変形の制御を実現し、耐摩耗性能を高めたほか、サイド部に新たに施した接地端サイプによって偏摩耗の抑制を向上した。また、独自のトラック・バス用タイヤ開発基盤技術「e-balance」による高剛性ブロック採用の新パターン設計により、転がり抵抗を低減している。さらに、サステナブル素材を活用した再生ビードワイヤーを採用することで環境負荷の低減にも配慮している。

 ■配合設計

 同社独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology」におけるナノ加工技術(高度なフィラー分散を可能にする)で生成したNano Composite Polymer」を用い、ナノ素材設計技術によって進化させた「耐摩耗NCPコンパウンド」を設計。同新配合設計により、耐摩耗性能と低電費性能という相反する2つの性能を高次元で両立している。

 ■パターン設計

 大型ブロック構成を採用することでタイヤの剛性を高め、走行時にタイヤへかかる負荷を分散。これにより過度な動きを抑制し、操縦安定性を確保している。また、タイヤ中央部に配置した縦断屈曲サイプが局所的な負荷の集中を防ぎ、接地圧力を均一化する。サイド部には接地端サイプを設けることで横力を分散し、偏摩耗を抑制する。

 ■主な性能評価


 耐摩耗性能8%向上。転がり抵抗4%低減。

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