タイヤ・路面摩耗粉じんの研究加速に向け
ブリヂストン、実験室規模の摩耗試験機を共同開発
タイヤ 2025-03-07
ブリヂストンと上島製作所は、実験室規模でタイヤと同成分のゴムサンプルから摩耗粉を生成・捕集可能な「FPS(Field Performance Simulation)摩耗試験機 摩耗粉捕集モデル」を共同開発した。

FPS 摩耗試験機 摩耗粉捕集モデル
路面と摩擦することによって発生するタイヤ・路面摩耗粉じん(TRWP:Tire and Road Wear Particles)については、粒径分布、飛散状況、環境影響の把握やそのための効率的な捕集法の開発といった研究が進められている。実車走行や実タイヤを使用した捕集法では、タイヤ製造や車両の準備、試験場所の環境整備等、コストや時間を要するという課題があった。
このような背景から、タイヤメーカーとしてゴム製品やその摩耗についての知見を保有するブリヂストンおよび、物理試験機メーカーとしてゴム・プラスチック産業領域を得意とする上島製作所は、TRWP の構成要素の1つであるタイヤ摩耗粉(路面成分を含まない)にフォーカスし、実車を使った捕集法に近い条件でタイヤと同成分のゴムサンプルから摩耗粉を生成・捕集可能な「FPS 摩耗試験機 摩耗粉捕集モデル」を共同開発した。(特許出願中)
既に上島製作所で販売中の「FPS 摩耗試験機」に静電気を利用した捕集機を実装することで1μm以上の摩耗粉を捕集可能とした。3分間の試験で粒径分布の分析が可能であることに加え、シートを取り換えることで繰り返し試験可能なため、効率的な分析ができることも特徴。
同機を使用するメリットとしては、低コスト、短時間で摩耗粉の捕集・評価が可能である点、実タイヤの生産設備がなくても実験室規模で摩耗粉の評価が可能である点、摩耗から捕集まで試験機内で完結するため、分析の障害となる異物混入を極力抑えた摩耗粉評価が可能である点などが挙げられる。
上島製作所は、本試験機の受注を2025年3月から開始予定。なお、同試験機は3 月4~6 日にハノーファーで開催のTire Technology Expo 2025でも展示された。
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