レーシングドライバー「従来のタイヤと遜色なく、同等以上と感じた」
住友ゴム工業、サステナブル原材料比率43%のカートタイヤで比較走行
会員限定 タイヤ 2024-09-30
カーボンニュートラルの実現に向け、タイヤメーカーが進める取り組みの一つに「サステナブル原材料の活用」がある。タイヤメーカー各社は、タイヤに使用するサステナブル原材料比率の目標を掲げ、タイヤにとって過酷な条件であるモータースポーツ等の現場を活用し、サステナブル原材料の評価を進めている。
住友ゴム工業は、サステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」で、サステナブル原材料比率を2030年に40%、2050年には100%にすることを掲げている。昨年10月からは、同社タイヤのワンメイクレースである「全日本カート選手権EV部門」に、サステナブル原材料比率43%のカートタイヤを投入し、サステナブル原材料の活用を進めてきた。
9月23日、シティサーキット東京ベイ(東京都江東区)で開かれた「全日本カート選手権EV部門」第4戦では、レース間のイベントで、一般カートタイヤとサステナブル原材料比率43%のカートタイヤをレーシングドライバーである山内英輝選手、翁長実希選手が比較走行した。
サステナブル原材料比率43%のカートタイヤについて山内選手は「(一般カートタイヤと)本当に遜色なく、むしろサステナブルの方がグリップが高いのではという感覚があるくらいグリップ感を感じた」と話し、翁長選手は「タイヤのグリップ感が非常に高く、非常に速いスピードでコーナーを曲がれるなど、基本的なパフォーマンスは同等以上に感じた」と語った。
住友ゴム工業は、2023年に同38%のレースタイヤを発表し、同年10月にはEVカートで同43%のタイヤを実戦投入した。またデモ用では、さらに高い数値である同76%のレースタイヤを開発。デモ走行等で活用している。
サステナブル原材料比率43%のカートタイヤの設計開発を担当するタイヤ事業本部モータースポーツ部の菅野展寛氏は
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