従来品からアイス性能を大幅に向上
TOYO TIRE、乗用車向けスタッドレスタイヤの新商品「OBSERVE GIZ3」8月から発売へ
タイヤ 2024-07-16
TOYO TIREは、乗用車向けスタッドレスタイヤの新商品「OBSERVE GIZ3(オブザーブ ギズ スリー)」を8月から国内市場で発売する。アイス性能を大幅に進化させたことに加え、その効き目がより長く続く。また、転がり抵抗低減やサステナブル素材の活用など環境にも配慮している。発売サイズは軽自動車用からSUV用まで全68サイズ。価格はオープン価格。
タイヤと路面の密着性に着目し開発
スタッドレスタイヤはアイス、スノー、シャーベット、ウェットなど刻々と変化する冬期の路面に、常に対応していく性能が必要とされる。市場ではアイス路面での制動・発進、アイス路面でのコーナリング、スノー性能へのニーズが高く、スタッドレスタイヤは安全性が重要視されている。
「OBSERVE GIZ3」は、2014年に発売を開始した「OBSERVE」シリーズの3代目。TOYO TIREはスタッドレスタイヤ開発において、市場からの要望が高いアイス性能を常に進化させてきた。「OBSERVE GIZ3」も、従来品「OBSERVE GIZ2」に比べアイス性能が大幅に向上。さらなる安心感に繋げている。
新商品開発にあたっては、特にタイヤと路面との密着性に着目。配合技術とパターン設計の両面から性能向上を図った。
同社従来技術である吸水(NEO吸水カーボニックセル)、ひっかき(クルミ殻)に加え、コンパウンドには持続性高密着ゲルとサステナグリップポリマーを新たに配合。密着性を高めた。タイヤとアイス路面をより密着させることでアイスグリップを向上させ、アイス路面での制動やハンドリング性能を高めることが狙いだ。
持続性高密着ゲルと原材料のうち45%が植物由来のサステナグリップポリマーを新たに配合したことで、温度変化によるゴムの硬さの変化を抑え、低温でも柔らかさを維持した。従来品「OBSERVE GIZ2」に比べ、アイス路面の細かい凹凸に対し、より密着する。また、密着性の向上だけでなく、ゲル量を増したことで経年劣化も抑制している。
一方、パターンには、従来から用いているジグザグナローグルーブやスクラムスリット、吸着3Dサイプ等に加え、新たに「ヘリンボーンサイプ」、「アッセンブルブロック」を採用。タイヤ接地圧の分散だけでなく、ブロックの倒れ込みを抑制することで、アイス路面への密着性向上を図った。
これらコンパウンド、パターンの改良により、アイス制動性能は従来品比22%向上、アイスコーナリング性能は同4%向上した。また転がり抵抗に関しても同10%低減している。
ハンドルから伝わる氷上での安心感
5月28日、東大和スケートセンター(東京都東大和市)で行われた試走会で、新商品「OBSERVE GIZ3」と従来品「OBSERVE GIZ2」の性能を、スラローム、円旋回、急制動、発進等で比べた。試走車両はトヨタ自動車のカローラスポーツ。
両商品の違いは発進時から明らかだった。新商品「OBSERVE GIZ3」は、発進時にアクセルを踏んだ際のトラクションのかかりが良く、加速がスムーズだ。スラロームの際もハンドルへの応答性が高く、ハンドル操作のイメージ通りに曲がる。
円旋回で感じた余裕はグリップ力、安定性の高さと思われる。ハンドルから伝わってくるタイヤとアイス路面の接地感は、従来品よりも明確だ。しっかり接地していることが手に伝わり、氷上の旋回においても安心感を得ることができた。
速度20キロからの急制動は、停止までの距離が短いこともさることながら、従来品が止まる瞬間にやや惰性を感じるのに対し、新商品はピタリと止まる。スラロームや円旋回で感じた新商品の密着性をここでも感じた。
もちろん、従来品である「OBSERVE GIZ2」の性能が低いわけではない。ただ、新商品「OBSERVE GIZ3」には、少し乗っただけで分かる、進化がある。
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