新技術で氷上路面での横滑りを抑制、安全性をさらに高める
住友ゴム工業、小型トラック・バン用スタッドレスタイヤを8月に発売
タイヤ 2024-06-05
住友ゴム工業は、DUNLOPブランドから小型トラック・バン用スタッドレスタイヤの新商品「WINTER MAXX LV01」を、8月1日から発売する。サイズは、小型トラック用が23サイズ、バン用が22サイズで、価格はオープン価格。
同商品は、「インターロッキングサイプ」を新開発し、タイヤ表面に刻まれる細かい溝が凍結路面旋回時に不安定な状態になる横滑りを抑制。さらに、接地面積を増やす設計で「氷雪上性能」とタイヤを長く使用することができる「ライフ性能」を大幅に高めた。商用車を保有する事業者やユーザーが重視する傾向にある冬道走行の安全性やコスト抑制に対応する。
また、タイヤ表面のパターンデザインに回転方向に長いサイプを施した「インターロッキングサイプ」を新開発、車両旋回時にひっかき効果を発揮し、横滑りを抑制する。さらに、さまざまな冬道に対応すべく氷雪上性能を高めるために、パターンデザインとトレッドプロファイル(断面形状)を一新し、接地面積を増やした。これにより、氷雪上性能が向上するとともに、よりしっかりした接地感を得ることができる。これらの技術によって、凍結した路面で安全に止まることができる氷上ブレーキ性能が従来品「WINTER MAXX LT03M」比15%向上、「WINTER MAXX SV01」比14%向上している。
また、接地面積の増加に加え、サイプ設計を最適化することで摩耗中期でもサイプが維持され、引っかき効果やタイヤの外観を保持。これにより、氷上性能が持続するとともに、ライフ性能も従来品「WINTER MAXX LT03M」比12%向上している。
■採用技術
◇新開発の「インターロッキングサイプ」で氷上旋回性能向上
力がかかる方向に対し垂直の引っ掛かりがあると横滑りしにくいことに着目し、タイヤ回転方向に長いサイプを増やす「インターロッキングサイプ」を新開発。タイヤ回転方向のサイプ溝面積を増やすことで、車両旋回時に引っかき効果を発揮し、横滑りしにくくなる。また、支えあうブロックサイズを拡大してブロックの倒れ込みを抑制することで接地面積を確保し、氷上性能が向上する。
◇接地面積を増やす“新パターン”で氷雪上性能向上
新パターンでは、路面接地時のランド比を高めるとともに、形状を5リブ(4本溝)から4リブ(3本溝)のトレッドパターンに変更。タイヤと路面の接地面積は、従来品「WINTER MAXX LT03M」比8%増加、「WINTER MAXX SV01」比16%増加し、氷上性能向上に寄与している。さらにサイプ設計を最適化することで、摩耗中期でもサイプが維持され、ひっかき効果が持続する。
◇“新トレッドプロファイル”で低荷重域の氷雪上性能向上
センター部とショルダー部の外径差を小さくすることで、荷重による接地状態の変化を抑制。高荷重時と比較しショルダー部が浮きやすくなってしまう低荷重時でも、しっかり接地し、滑りやすい低荷重時の氷雪上性能が向上する。
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