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本社に取り組み、技術・生産一体化へ

横浜ゴム、モータースポーツ推進室を新設

タイヤ 2017-05-16

会見する山石社長

 
 横浜ゴムがモータースポーツ活動を強化する。5月1日付で「モータースポーツ推進室」を新設。これまでモータースポーツ事業を担っていた専門子会社「ヨコハマ・モータースポーツ・インターナショナル」を6月30日で解散し、その活動を本社に取り込む。5月3日、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で会見した横浜ゴムの山石昌孝社長は、「モータースポーツから得た技術は、ヨコハマタイヤ全てに反映させている。メーカーとして、責任を持ってモータースポーツに関わっていく」と語った。

 横浜ゴムはモータースポーツのグラスルーツレースからトップカテゴリーに至るまでタイヤを供給。昨年からは国内のトップフォーミュラであるスーパーフォーミュラに、ワンメイク供給している。

 今年は、横浜ゴムがモータースポーツ事業を開始して60年目。本社に取り込むことで、これまで子会社との間で分かれていた技術開発と生産を一体化する。それにより、「技術開発の向上に伴い、それを生産面にも活かし向上させていく」(横浜ゴム)考えだ。

 また、モータースポーツの役割の一つとなっている認知度向上も進める。山石社長は「プレミアリーグ・チェルシーのスポンサーとなったことで、認知度は向上している。モータースポーツは、その横浜ゴムのタイヤがどのようなものかを理解してもらうためのもの」と話す。世界の主要なモータースポーツに参戦するタイヤメーカーの数は、「片手+α」(同)と限られる。横浜ゴムとして、モータースポーツに責任を持って関わることで、世界の中でのブランドを確立していく考えだ。

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