両社の技術の強みを活かした共創テーマを選定し取り組みを開始
ブリヂストン、NTTと両社ビジョンの実現に向けた共同研究を加速
タイヤ 2024-03-01
日本電信電話(NTT)とブリヂストンは、両社の技術の強みを活かした共創テーマとして、「デジタルツイン」「サステナビリティ」「タイヤを介した環境および人にやさしい街づくり」の3つをテーマ選定し、2月29日から取り組みを開始した。今後はテーマごとに共同実験を推進し、可能な領域から順次社会実装を始め、新たな技術・価値の創出を目指す。
NTTの革新的なコミュニケーションサービスを実現するコンピューティング・ネットワーク基盤技術やデジタルツインコンピューティングなどのサイバー関連技術と、ブリヂストンがこれまでのゴム・タイヤ開発で培ってきた「ゴムを極める」「接地を極める」といった膨大な知見・技術の融合を通じ、サステナブルな環境社会の実現と、一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことで新たな社会価値・顧客価値の提供を目指す。
NTTグループは、NTTグループ中期経営戦略「New value creation & Sustainability 2027 powered by IOWN」において、「新たな価値の創造とグローバルサステナブル社会を支えるNTTへ」をはじめとした中期ビジョンを掲げている。
一方、ブリヂストンは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を軸に、社会・パートナー・ユーザーと共に持続可能な社会を支えることにコミットし、ビジョンの実現に向けて変革を加速している。
NTTとブリヂストンは、各社が掲げるビジョンの親和性が高く協調できる領域が多いことから、その実現に向け共通して解決すべき社会課題を抽出し、新たな社会価値、顧客価値の創出にむけて技術共創を行うことに合意し、2022年7月から検討に着手。この中で技術シナジーが生まれる領域について議論を重ね、2024年2月から「デジタルツイン」「サステナビリティ」「タイヤを介した環境および人にやさしい街づくり」の3つのテーマを選定し、各テーマにおける共同検討を進めていく。
「デジタルツイン」では、人々が時間や空間にしばられずに高い創造性をもって行動できる社会実現を目標とし、誰もがリアルとサイバーの融合による価値を享受できる環境実現を目指す。同取り組みでは運動を対象とし、フィジカル面での特徴・特性、モノの微細な性質に対する暗黙知や、メンタル面での意識を含めた状態をデジタル化し他者に伝え再現することで、誰もが価値を享受できるデジタルツイン技術を実現する。
「サステナビリティ」では、人々が生活する地球を大切にする社会実現に向け、限りのある資源を最大限に活用する製品ライフサイクルの実現を目標とし、簡易で信頼性のある方法で製品の材料の識別を行うことで、循環型社会への貢献を目指す。
「タイヤを介した環境および人にやさしい街づくり」では、モビリティ領域での安心・安全・快適な社会実現を目標とし、搭乗者に伝わる振動などの車両に対するセンシングや人に対するセンシングで得たデジタルデータを活用し誰もが車で快適に移動できる環境実現を目指す。
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