アスリートや大会関係者の安心・安全な移動を足元から支える
ブリヂストン、パリ2024オリンピック・パラリンピックのサステナブルな大会運営に貢献
タイヤ 2024-07-03
ブリヂストンは、オリンピック・パラリンピックのワールドワイドパートナーとして、パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会において、大会公式車両の一部へのタイヤ供給、タイヤサービスネットワークを活用したタイヤ関連サービス提供など通じ、アスリートや大会関係者の安心・安全な移動を足元から支え、サステナブルな大会運営に貢献する。
■主な取り組み
◇パリ2024の大会公式車両の一部へプレミアムタイヤを供給するほか、メンテナンスなどのタイヤ関連サービスを提供。
◇今大会を支える大会公式車両のドライバーへ交通安全教育を実施。
◇今大会の他パートナーと協力し、インクルーシブでサステナブルな移動をサポート。
◇パリ2024に出場を目指すアスリートに、高性能なゴルフ用具・パラスポーツ用機材を提供。
①大会公式車両へのタイヤ供給と車両整備サービスの実施
オリンピック・パラリンピックの公式タイヤサプライヤーとして大会公式車両の走行を支援するため、トヨタ自動車が提供するモビリティ 1,000 台以上にプレミアムタイヤを供給する。この支援では、EV 時代に対応する新たなプレミアムとして商品設計基盤技術「ENLITEN」を搭載したタイヤ「TURANZA 6」と「ALENZA 001」も供給する。
「ENLITEN」は、「薄く・軽く・円く」を追求し、その広がった性能円を活かし、ユーザーのニーズ・ウォンツに合わせ、さらにインスパイアさせる性能にエッジを効かせ、究極のカスタマイズを目指す商品設計基盤技術。同社は同技術を使い、商品企画、開発を推進していく。
また、今大会のロードコースイベントのサポートで使用される20台以上のモーターサイクルにもプレミアムタイヤを供給する。これには、川崎重工業が開発した「水素エンジンバイク」の試作車2台も含まれる。
同社のタイヤサービスネットワークのSpeedyとFirst Stopは、パリ2024の会場全域30カ所以上にタイヤ・サービスセンターを有しており、大会を支える3,000台近くの車両にタイヤ検査やタイヤ関連サービスを提供する。
Speedyでは、フロントガラスの修理・交換などのガラス関連サービスも行う予定となっている。
②パリ2024を支えるドライバーへの交通安全教育
パリ2024を支える大会公式車両のドライバーには一連の研修の受講が義務付けられているが、同社はその一部としてeラーニング形式の教育プログラムを開発し、交通安全の推進を図っている。大会公式車両を運転する約4,000人のボランティアドライバーには、今大会でハンドルを握る前に研修を修了することが求められている。この研修プログラムでは、車両の安全性と走行性能におけるタイヤの重要な役割について学ぶほか、タイヤ表面の溝のチェックや、適切な空気圧を保つためのタイヤメンテナンスについても学ぶ。
③持続可能な移動の実現に向けた協働支援
完全電動化された大会公式車両へのサポートに加えて、トヨタ自動車の提供する多くの燃料電池自動車(FCEV)や、インクルーシブなモビリティにもタイヤを供給する。トヨタ自動車の燃料電池自動車(FCEV)「MIRAI」500台と燃料電池バス2台分に加え、大会中にアスリート、スタッフ、ファンの移動をサポートするトヨタ自動車のCO2を排出しないBEV「APM」(Accessible People Mover)250台分のタイヤなど、新機軸のイノベーションを取り入れたモビリティへの支援を行う。APMは車いすの人など、身体に不自由のあるすべてのアスリート、大会関係者、大会ボランティアならびに観客などの会場内の移動をサポートするモビリティで、転がり抵抗が低く快適な乗り心地を実現する「ECOPIA EP150」を装着している。
また、自動車以外の持続可能な代替交通手段も支援する。パリ2024の会場とオリンピック・パラリンピックの選手村で使用する自転車を600台以上提供する予定。車を使う必要がない場合、アスリート、ボランティア、スタッフには、便利で効率的な移動手段として自転車を利用してもらう。提供する自転車のうち、約500台はパリ2024大会の閉幕後に地域団体に寄付する。
④オリンピック・パラリンピックアスリートに高性能スポーツ用具を提供
今大会の男子・女子ゴルフ競技では、大会のゴルフ練習場にゴルフボールを約3,500個提供している。また、ゴルフボールをはじめとしたゴルフギアを使用する世界中の契約アスリートがパリ2024への出場を目指している。
さらにパリ2024パラリンピックに出場する米国と日本の多数のパラアスリートが、ブリヂストンの提供するゴムソールなどの機材を使用する予定。これまでにブリヂストンのエンジニアやデザイナー、素材の専門家たちが、それぞれ培ってきたタイヤとゴムの知見を活かして、さまざまなスポーツへのゴムの応用を模索してきた。こうしたイノベーション活動によって、グローブ、車いすのハンドリム、競技用義足ブレード、スパイクプレート、車椅子用タイヤなどの開発にタイヤゴムの技術が活用されている。
同社ではこのような取り組みを世界的なアスリートたちと共に進めており、さまざまな背景や能力を持つ人たちに、逆境を乗り越え、夢を追いかける勇気を与えることを目指している。現在、チームブリヂストンのアスリート・アンバサダーとして合計40人のオリンピック・パラリンピック、有望候補アスリートを支援している。
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