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ネイチャーポジティブに向けた取り組みを加速

横浜ゴム、「生物多様性ガイドライン」を改定

タイヤ 2024-01-10

 横浜ゴムは2023年12月、「生物多様性ガイドライン」を改定し、同社サステナビリティサイトで公開した。改定は生物多様性に関する世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に賛同して行ったもので、ネイチャーポジティブに向けた全社的な取り組みをさらに加速していく。

 2022年12月に生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」では、2050年のビジョンとして「自然と共生する世界」、2030年までのミッションとしてネイチャーポジティブが掲げられている。

 今回の改定ではネイチャーポジティブ達成に向けて示されたターゲットの実現に向け、事業活動による生物多様性への負の影響を減らすだけでなく正の影響を増やすこと、科学的なアプローチで生物多様性への依存・影響を把握し開示すること、気候変動や人権などのその他の社会課題と生物多様性の問題を統合的に解決する視点を持つことなどを明記した。

 横浜ゴムでは2010年に「生物多様性ガイドライン」を策定し、グローバルな植樹活動「YOKOHAMA 千年の杜」、生産拠点での水質や動植物のモニタリングと保全活動、天然ゴム農園でのアグロフォレストリーの推進、地域住民への啓発活動などを通じてバリューチェーンでの生物多様性保全に取り組んできた。

 また、ネイチャーポジティブの達成に向けてはガイドライン改定に先んじて、2023年1月から「生物多様性のための30by30アライアンス」および「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)フォーラム」に参画している。

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