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挑戦25周年。進化したタイヤ開発技術の活用で新型車の実力発揮に貢献

住友ゴム工業、FALKENで「ニュルブルクリンク24時間レース」に参戦

タイヤ 2023-05-17

 住友ゴムグループのファルケンタイヤヨーロッパは、5月18日から21日にドイツで開催される世界最大級のツーリングカーレース「ニュルブルクリンク24時間レース(正式名称:ADAC TOTALENERGIES 24H NÜRBURGRING)」にFALKENモータースポーツチームとして参戦する。

FALKENカラーの「Porsche 911 GT3R(992)」


「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2023」


 参戦25周年となる記念の年に、切り替えられた新車の「Porsche 911 GT3R」2台体制で総合優勝を目指す。また、今年もオフィシャルスポンサーとしてFALKENブランドで同レースに協賛する。

 また、住友ゴム工業は、昨年の「SP3T」クラスから「SP4T」にクラスを変更して参戦する「スバルテクニカインターナショナル」の「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2023」にFALKENタイヤを供給し、FALKENブランドのさらなる価値向上を目指す。

 同社グループは1999年以来、「ニュルブルクリンク24時間レース」に、FALKENモータースポーツチームとして参戦を続け、今年で参戦25周年になる。昨年は、日中と夜間の路面温度の急激な変化や2日目の突然の降雨など、激しいコンディション変化の中でのレースとなり各所でクラッシュが多発した。過酷なコースと厳しい環境が重なり完走すること自体が難しいレースだったが、FALKENタイヤはドライ・ウエットグリップ性能や耐久性能など、総合性能の高さを発揮し、2台のうち1台が総合9位で完走し、参戦したポルシェ車両の中で最高位の順位を獲得した。また、24時間レース以外の「ニュルブルクリンク耐久シリーズ」でも第5戦、第6戦で連続優勝するなど、シーズンを通して結果を残した

 今年はFALKENモータースポーツチームが使用するポルシェを新調し、新型「Porsche 911 GT3R(992)」2台体制で参戦する。まだ走行実績のない新車に合わせたタイヤを開発するにあたり、同社の進化させたモデルベースタイヤ開発技術が力を発揮した。車両のデジタルモデルと目指す性能のタイヤのデジタルモデルを作成し、それをベースにシミュレーションを行う。その結果、試作をする前にタイヤの仕様を絞りこむことができるようになった。

 デジタルモデルを利用した予測・設計工程を繰り返し行うことで、試験機によるテストや実車テストの工程が削減可能となり、開発の効率化や試作タイヤの削減を実現した。

 また、「スバルテクニカインターナショナル」の「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2023」は、「WRX S4」をベースとする新型車両で「SP4T」クラスに初参戦する。ドライバーはCarlo van Dam、Tim Schrickに加え、スーパーGTで活躍する山内選手、井口選手が4年ぶりにステアリングを握り、クラス優勝を目指す。

 また、今回も全国のSUBARU販売店から選抜された8人のメカニックがチームに参加しチームをサポートする。住友ゴム工業はドライ・ウエットグリップ性能や耐久性能など、総合性能を高めたタイヤを供給し、チームの足元を支える。

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