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複合プラスチックのリサイクル化に貢献

東ソー、「メルセン-S」が花王製品のリサイクル助剤に採用

原材料 2023-05-17

 東ソーは、多層フィルムなどの複合プラスチックのマテリアルリサイクルに有効な相溶化剤として、メルセン-Sを開発した。

 同製品は、幅広い樹脂との相溶性に優れる特殊EVA樹脂で、複合フィルムのリサイクル助剤として使用される。

 今回、花王との取り組みにおいて、同社製品(衣類用液体洗剤などの詰め替えパック)をリサイクルする際の助剤としてメルセン-Sの採用が決定した。

 「2050年カーボンニュートラル実現」に向けて資源循環の取り組みの重要性が高まっており、複合プラスチックのリサイクルも注目される取り組みの一つ。複合プラスチックをマテリアルリサイクルする際には助剤が使用されるが、従来品はリサイクル後の樹脂の物性低下が課題となっていた。

メルセン-Sを使用したリサイクルフロー


 東ソーが開発したメルセン-Sは、非反応性という特性により、粘度変化が少なく繰り返しリサイクル性に優れ、物性と透明性の維持を可能にする。今回の採用をはじめとして、メルセン-Sを展開することで、複合プラスチックを含むさまざまなプラスチックの水平リサイクル促進が期待できる。

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