栃木で試走会を開催
TOYO TIREの新しいPROXESの高い性能を知る
タイヤ 2023-04-10
TOYO TIREは3月24日、GKNドライブラインジャパン プルービンググラウンド(栃木県栃木市)で試走会を開催した。試走会では、2月から発売した「PROXES Sport2」、3月から発売した「PROXES Comfort Ⅱs」をそれぞれ従来品と比較した。PROXESは、TOYO TIREのグローバル・フラッグシップタイヤブランド。「PROXES Sport2」はプレミアムスポーツタイヤ、「PROXES Comfort Ⅱs」はプレミアムコンフォートタイヤに位置付けられる。
ウェット路面でも圧倒的な安心感/PROXES Sport2

PROXES Sport2はウェット路面を感じさせないほど
■PROXES Sport2
タイトなコーナーが連続するウェットのハンドリング路で、従来品「PROXES Sport」と比較した。車両はBMW3シリーズ。
「PROXES Sport2」は、ハンドリング性能とブレーキ性能を高次元で実現するとともに、環境にも配慮したスポーツタイヤ。タイヤラベリング制度におけるウェットグリップ性能は、全23サイズ全てで「a」を達成しており、転がり抵抗性能も14サイズが「A」だ。
ウェットグリップ性能「a」の実力は高い。記者は自分の試乗前に、TOYO TIREのテストドライバーがステアリングを握る車両に同乗した。その車両は、タイトかつウェットなコーナーに「滑ることなく曲がれるのか」と、疑問を感じるほどの速度で進入したが、ステアリングの修正をほぼなく、安定した挙動でコーナーを抜けていった。あえて行った旋回中のブレーキでも、全く挙動が乱れない。記者自身が運転した際も、ウェット路面にも関わらず、切ったステアリングのイメージ通りに車が曲がっていく。ステアリングから伝わってくるのは「十分に曲がれる」という安心感。それが従来品よりも高い。
ウェット、ドライ性能を支える技術が、非対称のトレッドパターンとコンパウンド。
トレッドパターンのアウト側にナローグルーブと高剛性リブを、イン側にトラクショングルーブエッジを配置したことで、ウェットやドライ時のハンドリング、グリップ、ブレーキ性能を高めた。一方のコンパウンドは、アウト側にシリカの分散を制御したリジットコンパウンドを、イン側にシリカの分散を均一にしたフレキシブルコンパウンドを採用した。アウト側でコーナリング時など高荷重の変形を抑制しハンドリング性能を高めるとともに、柔軟性に優れたイン側で路面の凹凸に追従することでグリップ力を向上している。
静粛性はもちろん、抜群の操安性/PROXES Comfort Ⅱs

PROXES Comfort Ⅱsは高速バンクでも安定感抜群
■PROXES Comfort Ⅱs
ドライの高速周回路で、従来品「PROXES C1S」と比較した。車両はトヨタ自動車のカムリ。
まず従来品「PROXES C1S」に試乗したが、「PROXES C1S」もそれだけを乗ると、十分に快適だ。静粛性は高く、コース内の段差を乗り越える際もマイルドに感じる。しかし、その後に乗った「PROXES Comfort Ⅱs」では、従来品より高い性能を、様々な場面で体感した。特に、段差の乗り越え時と高速走行のレーンチェンジ時は驚く。
段差の乗り越え時は、クッション性が効いているにもかかわらず、車両が上下した後の収まりが早く、車両の挙動はすぐに安定する。一方、レーンチェンジの際は、ステアリングを切ると同時にスムーズに反応し、ふらつくことが一切ない。剛性感から来るのか、動きはクイックかつ非常にシャープで、抜群の操縦安定性だ。「PROXES C1S」のレベルも高いが、「PROXES Comfort Ⅱs」と比較すると、ステアリングを切った際の動きは少々もどかしい。タイヤが思い通りに反応することも快適性の一つと気づかされた。
トレッドパターンは、非対称ブロックピッチ配列にすることで、ピッチピークを分散。またイン側にラテラルサイプを配し、ピッチノイズを低減した。これらが静粛性に寄与している。アウト側にはフレキシブルテーパーグルーブ、高剛性リブ・ブロックを配すことで、旋回時の剛性を確保するとともに、操縦安定性も高めている。
コンパウンドには、新たな低燃費コンパウンドを採用。新シリカ分散剤には、天然由来のサステナブル素材を用いた。シリカをより均一に分散したことで、転がり抵抗低減とウェットグリップ向上を両立。耐摩耗性能も高次元で最適化した。
-
ドライブシミュレーターを活用
TOYO TIRE、三重県いなべ警察署と協働でタイヤの適正使
タイヤ 2023-05-31
-
OPEN COUNTRYシリーズを供給
TOYO TIRE、「SCORE BAJA 500」参戦チー
タイヤ 2023-05-25
-
オン、オフ問わない走行とサイ...
TOYO TIRE、「OPEN COUNTRY A/T Ⅲ」
ラバーインダストリー 2023-05-17
-
2020年代末までに実用化目指す
TOYO TIRE/富山大学、CO2原料にブタジエンゴムを合
タイヤ 2023-05-15
-
2023年12月期第1四半期業績
TOYO TIRE、売上高は第1四半期としては過去最高
決算 2023-05-11
-
5月14日から全国放映
TOYO TIRE、企業テレビCF「青を灯せ」-夜明け-夏篇
タイヤ 2023-05-09
-
【特集】夏タイヤ
TOYO TIRE、「PROXES」シリーズなど中心に拡販へ
タイヤ 2023-04-18
-
TOYO TIRESパートナーデー2023
TOYO TIRE、大阪ダービーで「イチガン」を開催、ガンバ
タイヤ 2023-04-11
-
4月15日から順次、全国各地のイ...
TOYO TIRE、タイヤ安全啓発活動を実施
タイヤ 2023-04-05