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確かな夏タイヤ性能を体感

【試乗レポート】TOYO TIREオールシーズンタイヤ「CELSIUS」

タイヤ 2021-11-24

ノイズが少なく操縦安定性が高い


 非降雪地域に住む人の中には、これからの本格的な冬に備えて、スタッドレスタイヤへの履き替えを検討している人も少なくないと思う。ただ、冬は降雪地域に行かず街中でしか乗らない、突然の降雪に対応したいという使い方であれば、履き替えの選択肢にオールシーズンタイヤを入れてみてはどうだろう。記者が体感した、TOYO TIREのオールシーズンタイヤ「CELSIUS(セルシアス)」は、夏タイヤとして必要な性能を満たしているだけでなく、雪道での安心感が備わっている。

雪道でも高いパフォーマンス


 「CELSIUS」の最大の特徴は、「左右非対称パターン」を採用している点だ。タイヤのIN側(スノー性能)とOUT側(ドライ・ウェット性能)で大きく機能を分けており、それぞれが持つコンセプトを1つのタイヤに融合している。

CELSIUS


 雪道での安心感は正直驚く。2020年2月下旬、北海道佐呂間町にあるTOYO TIREの冬期タイヤテストコースで試乗する機会を得たが、雪上路面での加速、高速のレーンチェンジ、下り坂での制動といった、タイヤが雪をしっかりと捉えていなければ車体の挙動が乱れる場面においても、試乗した車の挙動は極めて安定していた。オールシーズンタイヤを装着する動機の1つに挙がる「急な降雪」に、十分に対応できる安心感と安定感だ。

 ただ、非降雪地域においては、タイヤが寿命を終えるまでのほとんどを夏タイヤとして機能することになる。その肝心な夏タイヤとしての性能はどうだろうか。11月6日、同社が安全啓発活動を行ったイオンモールつくばで、ドライバーの運転する車両に同乗し、その性能を体感した。試乗車両はトヨタ自動車のRAV4、タイヤサイズは225/65R17。

 まず体感したのが、振動に関してだ。イオンモールつくばの出口付近には、速度抑制用の段差があるが、それを越える際の突き上げがマイルドで振動の収まりも早い。

 一方、市道から国道、バイパスにかけては、ノイズや乗り心地、レーンチェンジによる操縦安定性等を体感することができた。

 左右非対称パターンを採用している「CELSIUS」は、それぞれのパターンが発生するノイズの周波数が異なるため、結果としてタイヤ全体のノイズが低減されている。今回走行した路面は荒れていたが、「CELSIUS」のノイズは少ない。イオンモールつくばに向かう際、偶然にも記者は同様の道を自車で走行したのだが、自車に装着する夏タイヤはノイズがもっと発生していた。もちろん、装着しているタイヤも違えば、サイズ、車種も異なるため単純比較はできないが、それでも「CELSIUS」の静粛性能の絶対値を十分に感じることができた。

 また、レーンチェンジにおいては、冬タイヤにありがちな柔らかさに起因するぐにゃりとした感覚はなく、走行の際のふらつきもない。操縦安定性が非常に高いと感じた。

 今回感じた突き上げの少なさや静かさ、安定感はある瞬間において大きな差として現れることはないかもしれないが、そのタイヤに長く乗るうちに、結果として快適性などに大きな差となって現れてくる。突然の雪にも対応できる「CELSIUS」は、そうした快適性などユーザーが夏タイヤに求める性能も確かに満たしてくれるタイヤに仕上がっている。

 オールシーズンタイヤは急な降雪に対応でき、アイス路面を除けば1年を通して使用できるところが大きな利点だ。タイヤ交換やタイヤを保管するスペースも不要で、夏タイヤ、スタッドレスタイヤ両方を保有するのに比べ、購入代金も抑えることができる。

 「CELSIUS」はSUV向けだけでなく、軽自動車や商用車向けに合計20サイズをラインアップし、幅広い車種に対応している。日本市場ではオールシーズンタイヤ自体の認知度がまだこれからの状況にあるが、その特徴、優位性が認知されれば、装着は拡大していくだろう。

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