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野地社長は副会長、印でATGを執行

横浜ゴムの新社長に山石取締役常務[続報]

タイヤ 2017-02-06

野地彦旬社長(左)と山石昌孝次期社長


 横浜ゴムの強みについて、山石次期社長は「人の良さ、ものづくり力、技術力」を挙げる。現在タイヤ管掌を務めていることもあり、課題は乗用車向けタイヤ。「生産財タイヤは買収により方向性が見えたが、乗用車向けタイヤは新興国メーカーを中心に侵食されているので、対応が必要」(山石次期社長)とみる。

 一方のMB事業の今後については、野地社長が「メインは自動車向けになる。マリンホースやコンベヤベルト、防舷材といった資源向けもしっかり供給するが、自動車向けメインに軸足を変えていかないとダメ」と語る。

 またインドに赴任する野地社長は「ATGは2020年くらいに、売上高を1,000億円に持っていくビジョンを持っている。横浜ゴムには生産設備と原材料のノウハウがあるので、これを使えば量、質が良く、コストも下がる。もちろん、横浜ゴムにとってATGから見習うべきものもあり、そこについてはフィードバックする」と意気込みを語った。

 山石昌孝(やまいし・まさたか)氏の略歴 1962年6月5日生まれ、54歳、東京都出身。86年3月早稲田大学教育学部卒業、同年4月横浜ゴム入社、96年3月慶応義塾大学大学院経営管理研究科卒業、2007年6月MD推進室長、08年11月GD100推進室長、10年1月秘書室長、12年1月ヨコハマヨーロッパ取締役社長、14年3月執行役員・経営企画本部長代理兼経営企画室長兼アクティ取締役社長、16年3月取締役執行役員・経営企画本部長兼タイヤ企画本部長兼IT企画本部担当兼ヨコハマモータースポーツインターナショナル取締役社長、同年7月取締役常務執行役員・経営企画本部長兼タイヤ企画本部長兼IT企画本部担当兼ヨコハマモータースポーツインターナショナル取締役社長、同年10月同・タイヤ管掌兼経営企画本部長兼IT企画本部担当兼ヨコハマモータースポーツインターナショナル取締役社長
 座右の銘は「創業守成」。「既存事業できちんと利益を出しながら、新しいビジネスモデルを作っていくことを同時にできないと、激しい環境変化を生き残れないと考えている」(山石次期社長)と語る。趣味はビジネス書の読書とワインをたしなむこと。人柄は「やさしく見えるが頑固」(野地社長)。

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