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野地社長は副会長、印でATGを執行

横浜ゴムの新社長に山石取締役常務[続報]

タイヤ 2017-02-06

野地彦旬社長(左)と山石昌孝次期社長


 横浜ゴムは1月31日、本社で記者会見を開き、山石昌孝取締役常務執行役員が3月30日付で代表取締役社長に就任すると発表した。野地彦旬代表取締役社長は、取締役副会長兼アライアンスタイヤグループ取締役会長に就任する。山石次期社長は1962年6月5日生まれ、54歳、東京都出身。6年前、52歳で社長に就任した野地社長から、再び若手にバトンが渡されたことになる。

 今回の社長交代について野地社長は「2017年は12カ年の中期経営計画であるGD100の最終年で、当社にとって節目の年。101年目以降のさらなる成長への道筋はついたと自負しており、101年目以降は新しい人が社長になるのが良い。激しい環境変化の中で勝ち抜くために、次の中計を新社長に託そうと考えた」と語った。

 これに応える形で、山石次期社長は「GD100の12年間で、当社を取り巻く環境は大きく変わり、不確実性においては枚挙にいとまがない状況にある。経営戦略、成長戦略においても従来の『直線的』な成長シナリオでは勝ち抜けないのでは、という思いを強くしている。企業経営を着実な成長基調にのせることが、私に与えられた使命だと考えている」と語った。

 横浜ゴムは今後、南雲忠信代表取締役会長、野地次期取締役副会長、山石次期社長の3トップ体制となるが、各々の役割については山石次期社長が横浜ゴムを中心に、野地社長が「横浜ゴム史上最大の買い物」(野地社長)というアライアンスタイヤグループ(ATG)を中心に執行し、南雲会長が全体を見てサポートを行う。ATGの執行にあたり、野地社長はインドに赴任する。

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