冬タイヤ開発の効率を向上
横浜ゴム、TTCHの屋内氷盤試験場に新冷媒装置
タイヤ 2021-02-23

北海道タイヤテストセンターの室内氷盤路
横浜ゴムは2020年11月、北海道旭川市にあるタイヤテストコース「北海道タイヤテストセンター(Tire Test Center of Hokkaido=TTCH)」の冬用タイヤの氷上性能をテストする屋内氷盤試験場に、全長約100mの国内最大級となる冷媒装置を備えた氷盤試験路面を設置した。

導入した新冷媒装置
冷媒装置を導入した新氷盤路は、基準の室温が5℃の場合、氷の表面温度を-10℃~0℃までコントロールすることが可能な能力を備えている。これにより、スタッドレスタイヤの開発で重要な0℃付近の高温域から低温域まで様々な氷上路面でのタイヤ試験を安定した試験条件により行うことが可能となった。
さらに、初冬の外気温に左右されずに氷盤路面を作ることができるため、氷上制動試験の開始時期を早めるなど開発期間の自由度が向上した。このため、スタッドレスタイヤからスタッドタイヤ、オールシーズンタイヤまで多様なカテゴリーに対応した冬タイヤの開発を、高精度かつ効率的に行うことが可能になった。
TTCHはタイヤ事業のグローバルな拡大に伴う評価数の増加や評価手法の高度化に対応するため、2015年12月に開業したテストコースで、乗用車およびトラック・バス向け冬用タイヤの試験を実施している(春から秋は夏用タイヤの試験にも活用)。屋内氷盤試験場は冬用タイヤのさらなる高性能化を目指して2018年1月に開設している。
同社は、冬用タイヤテストコースとしてTTCHのほかに、スウェーデンに「YOKOHAMA TEST CENTER of SWEDEN(YTCS)」を設置している。TTCHでは世界中で販売する全ての冬用タイヤの試験を行い、YTCSでは欧州大陸やロシア・北欧向け商品の確認評価を実施しており、各国・地域の冬路面に最適な冬用タイヤの開発を推進している。
-
【人事】
横浜ゴム
人事 2021-02-25
-
2020年12月期業績
横浜ゴム、第4四半期は過去最高益
タイヤ 2021-02-24
-
新たなモビリティ需要の変化に対応
横浜ゴム、「SensorTire Technology Vi
タイヤ 2021-02-23
-
アルプスアルパイン、ゼンリン...
横浜ゴム、タイヤ・路面検知システムの実証実験開始
タイヤ 2021-02-23
-
2023年度に過去最高売上収益へ
横浜ゴム、新中計「YX2023」発表
タイヤ 2021-02-22
-
日本、ネシアに生産を集約
横浜ゴム、伊のマリンホース会社を解散、清算
工業用品 2021-02-22
-
膨大な仮想実験が可能に
横浜ゴム、AI活用しゴムの配合物性値を予測
タイヤ 2021-02-17
-
抽選で「BlueEarth」など当たる
横浜ゴム が「クロスオーバーSUVタイヤ体験キャンペーン」
タイヤ 2021-02-04
-
【人事】
横浜ゴム関連会社(2月1日)
人事 2021-02-01