トレッドゴムの一部で剥離
住友ゴム工業、ハイヤー・タクシー用タイヤ767本をリコール
タイヤ 2020-09-11
住友ゴム工業は9月9日、トレッドゴムの一部で剥離が発生しているとして、乗用車用(ハイヤー・タクシー専用)タイヤDUNLOP「TRIDENT TX-02(トライデント ティーエックスゼロツー)」のうち2015年10月4日~2020年8月26日の間に生産された1サイズについて、リコールを国土交通省へ届け出たと発表した。
これは今年7~8月に、一部の仕上り不良タイヤを含む対象ロット767本の表面のトレッドゴムの一部で剥離が発生する事例が報告され判明したもの。これを受け同社が原因分析をしたところ、トレッドゴムの強度が不足しているため、製造工程でトレッド内部に亀裂が生じるものがあり、そのまま使用を続けると亀裂が進行し、トレッド部の一部が剥離するおそれがあることが判明した。
対応については、同社ホームページで告知するほか、対象タイヤを販売したすべての顧客に同社が直接電話で連絡し、訪問、点検したうえで代替品との無償交換を行う。同社はこのような事態が二度と発生することのないよう、製造工程および製品検査をより一層徹底し品質管理の強化につとめるとしている。