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「903W」

横浜ゴム、トラック用ウルトラワイドベーススタッドレスタイヤを発売

タイヤ 2020-08-19

 横浜ゴムは7月31日、トラックの後輪に使用するウルトラワイドベースタイヤとして、新たにスタッドレスタイヤ「903W(キューマルサン・ダブリュー)」を2020年秋から全国のヨコハマタイヤ販売会社を通じて販売すると発表した。

 発売サイズは455/55R22.5 166Lの1サイズで、価格はオープンプライス。

 ウルトラワイドベースタイヤは、トラックやバスに装着される複輪(2本1組)を単輪(1本)に置き換えることができる超偏平シングルタイヤ。単輪への置き換えにより、タイヤ組み換え・日常点検などの省メンテナンス化や、「903W」の場合、単輪への置き換えにより1軸当たり約111キロの軽量化が可能となることから、例えば後輪2軸の大型トラックでは、約222キロの積載量を増加させることが可能となる。

 「903W」はタイヤの回転方向と平行にスチールコードを配置したベルト層を有する独自開発のベルト構造「SpiraLoop(スパイラループ)」を採用。これにより、同社従来ベルト構造でウルトラワイドベース化を行った場合に弱点となるショルダー部の成長とベルト部の歪みを抑制させ、優れた耐偏摩耗性と耐久性を確保することができ、タイヤの長寿命化に貢献する。

 また、トレッドパターンは、氷雪上性能重視型スタッドレスタイヤ「ZEN 903ZW」をベースに、ブロックエッジ量を増加させる「小ピッチワイドグルーブ」やブロック剛性を維持し接地面積を確保する「6列トラクションZブロック」を採用し、これらをウルトラワイドベースタイヤ用に最適に配列することで、優れたスタッドレス性能を発揮する。

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