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アイス、雪上ブレーキング性能向上

日本ミシュランタイヤ、「X-ICE SNOW」を発表

タイヤ 2020-07-02

X-ICE SNOW


 日本ミシュランタイヤは6月30日、スタッドレスタイヤの新製品「X-ICE SNOW(エックスアイススノー)」を発表した。全84サイズで、8月11日から順次発売する。価格はオープン価格。

 従来品「X-ICE3+」比でアイスブレーキング性能を9%、雪上ブレーキング性能を4%高めた。

 コンパウンドには、新開発のEver Winter Gripコンパウンドを採用した。同コンパウンドは、剛性の高いポリマーベースの材質をコンパウンドに配合することで、ベースコンパウンドとの摩耗差により、微小な凹凸を生成するもの。その微小な凹凸により、エッジ効果と水膜を破って接地するアイスグリップ性能を高めた。雪上では、雪を踏み固めて蹴り出す雪踏み効果を発揮する。接地面の凹凸は摩耗しても再生されるため、高い性能が長く続く。

 トレッドパターンには、新世代Vシェイプトレッドパターンを採用。サイプの長さを従来品から28%増加させたことで、エッジ効果を強化した。また、トレッドの接地面に対する溝の比率が増加したことで、シャーベット路面やウェット路面で効率よく雪や水を排出し、安定したグリップを発揮する。

 6月30日に行われた会見では、自動車研究家の山本シンヤ氏が「氷上での安心感が違う。アクセル、ブレーキの反応が良く、信頼感に繋がっている。性能の高さが、ドライバーに実感として伝わってくる。これは非常に大事なこと」と、試乗した感想を語った。

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