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タイヤ自らが環境に適応、変化

グッドイヤー、自己再生型コンセプトタイヤ“reCharge”を発表

タイヤ 2020-03-11


 グッドイヤーは3月3日、画期的な自己再生型コンセプトタイヤ“reCharge”を発表した。同コンセプトタイヤは、タイヤ自らが環境に適応、変化し、利用者のモビリティニーズに応えるもの。

 reChargeコンセプトには、3つのポイントがある。

 ①パーソナライズ
 reChargeコンセプトの核となるのは、再充填が可能で、生成分解できるトレッドコンパウンド。個々のカプセル(カートリッジ)による再充填が可能となるため、タイヤ交換のプロセスが劇的に簡易なものとなる。カスタマイズされた液体コンパウンドを含有したカプセル(カートリッジ)を充填することで、トレッドを再生、天候や路面の状態、ドライバーの運転方法にも、時間の経過とともにタイヤが適応することを可能にする。またAIにより、個々のドライバーのプロフィールが生成され、カスタマイズされた液体コンパウンドが作成される。これにより、利用者の用途に合わせ調合されたコンパウンドが生成される。

 ②サステナブル
 コンパウンドは、生物由来物質を原料とし、世界で最も強力な天然素材の一つである「蜘蛛の糸」から発想を得た繊維で強化されている。これにより、耐久性が極めて高く、100%生分解が可能となっている。

 ③手間いらず
 再充填可能なカプセルを使うことで、タイヤ交換のプロセスが劇的に簡易なものとなるだけでなく、軽量なエアレス・フレームがトレッドを支えるトール・アンド・ナロー形状となる。これは薄くて頑丈なメンテナンスを要さない構造であり、これにより、空気圧のメンテナンスやパンクによる無駄な時間が無くなる。

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