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【特集】スタッドレスタイヤ

東洋ゴム工業、「GARIT GIZ」の3つの効果訴求

タイヤ 2016-12-08

OBSERVE GARIT GIZ

OBSERVE GARIT GIZ


 東洋ゴム工業は、今冬のスタッドレスタイヤ商戦について、「暖冬の影響で昨年の販売は業界並みだったため、商戦の開始時期が年々早まっている状況にある。今年は降雪時期が早まっているため、昨年を上回る販売が期待できるのではないか」と話す。

 今冬の注力商品は、プレミアムゾーンの「OBSERVE GARIT GIZ(オブザーブ・ガリットギズ)」、メジャーゾーンの「GARIT G5」、業界唯一のミニバン専用スタッドレスタイヤ「WINTER TRANPATH MK4α」の3商品を主力に展開している。

 「OBSERVE GARIT GIZ」は、タイヤが滑る原因となる氷上のミクロの水膜を「吸水」する力を格段に高める新素材NEO吸水カーボニックセルを配合したNEO吸着ナノゲルゴムを採用。氷点下でもゴムをしなやかに保ち、路面の凹凸に「密着」するナノゲルや、氷より硬くアスファルトより柔らかい鬼クルミの「引っかき」を合わせた3つの効果が同時に、かつ瞬時に機能することで、アイス路面でのブレーキングとコーナリングの性能をさらに向上させた。

 凍結路面における制動距離は、同社従来品(GARIT G5)比10%短縮、コーナリング性能は同14%向上を実現している。

 同社はOBSERVE GARIT GIZの販売促進に当たり、今冬はユーザーからの要望や商戦開始の早期化を予測し、TVCFの放映開始時期を例年より早めた。CFは引き続き、人気アーティストの平井堅さんとタイアップし展開している。

 秋に北海道・東北のアイススケートリンクで一般消費者向けにスタッドレスタイヤの試走会を実施。同社では、「消費者にとってタイヤを試走するチャンスは少ないとのことで、大変興味をもっていただいたのと同時に、商品に対する貴重な意見を多数いただくことができた。今後も継続していきたい」としている。

 今後の商品開発についても、「お客様とのつながりを大切にしながら、顧客視点に立ったマーケティングを行うことで、お客様から『トーヨータイヤを選択して良かった』と思っていただけるような商品を提供していきたい」と話す。

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