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「有人与圧ローバ」のタイヤ開発で

ブリヂストン、国際宇宙探査ミッションに挑戦

タイヤ 2019-04-11

 ブリヂストンは4月11日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、トヨタ自動車と共に国際宇宙探査ミッションに挑戦すると発表した。

月面での有人探査活動に必要なモビリティ「有人与圧ローバ」(提供:トヨタ自動車)


接地体モックアップ


 同ミッションは、JAXAとトヨタが「人類の活動領域の拡大」と「知的財産の創出」を目的に3月に発表したもの。ブリヂストンは「有人与圧ローバ」が月面を走破するためのタイヤ(接地体)の研究を推進し、月面で接地体が果たすべき4つの役割(重量を支える、駆動力・制動力を伝える、方向を転換・維持する、路面変化に追従する)を実現するしなやかで強靭な接地体の開発に挑戦することで、同ミッションに貢献していく。

 ブリヂストンはローバに装着する接地体について、2000年代にJAXAと共同検討を実施し、トヨタとは技術パートナーとして連携してきた。今回、同ミッションの中で新たな技術課題として認識された「月面での接地」を解決するため、ブリヂストンの有する地球上のあらゆる路面に対する知見と技術力が評価され、JAXA・トヨタチームの一員となった。

 4月10日に米・コロラドスプリングスで開催された第35回スペースシンポジウムでのJAXAのセッションで、ニザール・トリギィブリヂストン執行役員・ブリヂストン アメリカスCTOは、「このような挑戦にチームの一員として参加させてもらうことをうれしく思う。当社は、企業理念の中で『進取独創』と掲げているように、創業から、将来何が起こるかを想像しより一層社会の役に立つさまざまな『創造』に積極的に挑戦してきており、これまでもあらゆる環境にも適応する革新的な製品・ソリューションを実現してきている。今回の挑戦もその一環として、積極果敢に取り組んでいきたい」と語った。

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