新技術によるゴム材料を採用、来春から開始
東洋ゴム工業、TB用低燃費スーパーシングルタイヤを北米市場向けに供給
タイヤ 2018-11-29
東洋ゴム工業は11月28日、従来品比で転がり抵抗を約6%低減したトラック・バス用低燃費スーパーシングルタイヤを、北米市場向けに来春から供給すると発表した。供給するトレーラー軸用スーパーシングルタイヤ「NANOENERGY M175」、トラクタ軸用スーパーシングルタイヤ「同 M675」は、2017年から北米市場に供給しているスーパーシングルタイヤを進化させたタイヤ。今年3月に確立した新ゴム配合技術を採用することで、高い耐摩耗性能を維持しながら、転がり抵抗を低減した。すでに北米市場に供給しているスーパーシングルタイヤを置き換えていく。
同社は今年3月、独自のゴム材料開発基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」における「ナノ加工」の進化技術として、新たなプロセス技術を確立。コンパウンド中のフィラーを高度に分散させることで、高い耐摩耗性を維持しながらゴムコンパウンドのエネルギーロスを約20%低減した。
「NANOENERGY M175」、「同 M675」は、同技術により生み出したポリマー「Nano Composite Polymer(ナノコンポジットポリマー)」を活用して、マレーシア工場内の専用棟に導入した製造ラインで作製したゴム材料を採用。日本の桑名工場で製造し、まず北米市場に供給する。
輸送の効率化、燃費効率の向上などに大きく寄与
昨今、トラック・バス用タイヤは、積載能力を向上するという需要者ニーズに応えつつ、燃料消費効率の向上という経済性や大気汚染物質の排出量削減という環境性もより高い次元で満たすことが求められるようになっている。特に米国内では、商業輸送において温室効果ガスの低減に効果のある技術・製品を認証し、市場への導入促進を図る「SmartWayプログラム」が施行。こうした背景もあり、北米市場ではこれまで主流だった一軸につき左右それぞれ2本ずつのダブルタイヤによる構成に変わり、左右1本ずつのタイヤで代替できるスーパーシングルタイヤの普及が進んでいる。
東洋ゴム工業は2017年から、北米市場にスーパーシングルタイヤを供給している。そのスーパーシングルタイヤは、独自に開発した特殊ベルトパッケージをタイヤ構造に採り入れることによって、タイヤの形状や耐久性を確保。車軸の左右に装着されるタイヤの間隔が広がることで、車両の操縦安定性も向上させた。重量はダブルタイヤの場合と比べ、車軸1軸あたり約100キロ(タイヤとホィール合計質量)を削減。通常、トラクタの後軸に2軸、トレーラー部に2軸の車軸が配されるため、その場合で約400キロの大幅な軽量化に繋がるとともに、輸送の効率化、燃費効率の向上に大きく寄与している。
同社は「SmartWayプログラム」に対し、2010年から同認証を取得したトラック・バス用タイヤ10商品を市場に投入しているが、「NANOENERGY M175」、「同 M675」についても「SmartWayプログラム」を取得する予定だ。
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