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【インタビュー】ブリヂストン中央研究所フェロー会田昭二郎氏

世界初のポリマー「HSR」の肝はガドリニウム触媒

会員限定 タイヤ 2018-06-18

ブリヂストン中央研究所フェロー
会田昭二郎氏


 「触媒を制する者は世界を制する」という言葉があるようだ。世界を制するかもしれない。そんな発表が5月17日、ブリヂストンからされた。発表された「High Strength Rubber(以下、HSR)」は、ゴムと樹脂を分子レベルで結び付けた世界初のポリマー。ブタジエンやイソプレンなどの共役ジエン(ゴム成分)とエチレンなどのオレフィン(樹脂成分)を、ガドリニウム触媒を用いることで共重合し開発したハイブリッド材料だ。一般的な合成ゴムより耐破壊特性が高いと言われる天然ゴムと比較しても、耐亀裂性が5倍以上、耐摩耗性が2.5倍以上、引張強度が1.5倍以上という画期的な性能を有するほか、ゴム成分と樹脂成分の割合を任意に設定することで、ゴム寄りの性質から樹脂寄りの性質まで持たせることができるという。HSRの肝であるガドリニウム触媒を開発したブリヂストン中央研究所の会田昭二郎フェローにガドリニウム触媒やHSRの展望などを聞いた。

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