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平塚製造所に続き2拠点目

横浜ゴム、尾道工場が「いきもの共生事業所認証」を取得

タイヤ 2018-03-23

 横浜ゴムの尾道工場(広島県尾道市)が3月8日、生物多様性に配慮した工場として一般社団法人「いきもの共生事業推進協会議」の「いきもの共生事業所認証」を取得した。同社が同認証を取得したのは、昨年の平塚製造所に続き2拠点目となる。

 同社は、2010年に開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に合わせ「生物多様性ガイドライン」を制定。国内外の工場で全員参加型の生物多様性活動を推進している。

 尾道工場では、全敷地の約45%を緑地が占めていることを活かし、敷地内に土地に適した樹種の木を植えた「潜在自然植生」の森を再生。また自然にできた湿地や砂礫地を、野鳥や昆虫が生息するビオトープとして創出している。同工場ではこの環境を用い、従業員が定期的に野鳥や昆虫類を調査する観察会を開催し、四季を通じて様々な生物を記録している。

 また、工場に隣接する藤井川の中流にある西藤親水公園では水質、水生生物、鳥類および植物のモニタリングを行っているほか、河原に繁茂する外来植物の除去や清掃活動を進めている。

 横浜ゴムは07年から創立100周年に当たる17年までに国内外の生産・販売関連拠点で50万本を植樹する「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトに取り組み、昨年9月に達成。尾道工場でも従業員がどんぐりから育てた苗木を敷地内に約3万本植樹したほか、尾道市や市民への苗木の提供も行ってきた。こうした取り組みが評価され、今回の認証に至った。

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