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MB事業は海洋商品でグローバルシェア№1目指す

横浜ゴム山石社長が年末会見開く

タイヤ 2017-12-18


 ■2018年の取り組み
 タイヤ消費財事業の強みは、一つ目にオーダーメイドとも言える、新車向けやモータースポーツ用タイヤの開発で培った高い技術力を持っていること。二つ目に小ロット生産技術に基づいた、様々な商品ラインナップを揃えていること。三つ目に販売、生産、技術の各分野でグローバルな拠点ネットワークを整備していること。四つ目に「車のある生活をもっと楽しく」、エモーショナルなカーライフの共有ができることと考えている。

 これらの強みを活かすことで、性能・品質面でプレステージカー、プレミアムカーといったOEMから指定されるブランドを確立させる。また、モノ消費からコト消費志向の時代において、ヨコハマ・ファンづくりのための、ブランドロイヤリティ向上を図っていく。

 タイヤ生産財事業の強みは、一つ目に生産財商品におけるフルカテゴリー・フルラインアップを取り揃えていること。二つ目にインドを生産拠点とする高いコスト競争力を持っていること。三つ目に世界トップレベルのTBRケーシング技術と多様な商品ラインアップを持っていることだ。

 これらの強みを活かし、ATG、愛知タイヤ工業とのシナジーをさらに進め、オフハイウェイタイヤ事業の売上規模を倍増させ、農業機械用、産業車両用タイヤでトップ企業を目指す。

 2020年の売上高1,000億円は、ATGを成長ドライバーに、ATGのコスト競争力によって、現在強い欧米で拡大しつつ、それ以外の市場にも拡大していきたい。愛知タイヤ工業でもこれからの供給をどう増やしていくかを検討している。それと併せ横浜ゴムのOTRも市場が好調なので、これに応えたい。

 MB、ゴルフ製品の強みは、一つ目に自動車、建設機械、航空機メーカーからの高い要求に応える技術開発力を持っていること。二つ目に販売、生産、技術の各分野でグローバルな拠点ネットワークを整備していること。三つ目に海洋商品、油圧ホース、ウィンドシーラントにおける圧倒的なシェアを誇っていること。四つ目にゴルフブランド「PRGR」での独自性の高いマーケティング戦略を展開していることなどだ。

 これらの強みを活かし、自動車用ホース配管、ウィンドシーラントなど自動車ビジネスでのグローバルな成長を図るとともに、海洋商品でグローバルシェア№1を目指す。また、独自技術を活かした新規事業の創出も行う考えだ。

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