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17年12月期第3四半期業績

東洋ゴム工業、タイヤ事業は増収増益

タイヤ 2017-11-10

 東洋ゴム工業が11月10日に発表した17年12月期第3四半期(1-9月)業績は、売上高が2,952億4,300万円で前年同期比5.8%増、営業利益が333億4,900万円で同4.5%減、経常利益が293億2,400万円で同2.2%増、四半期純利益が116億8,400万円で同54.0%増となった。

 事業別では、タイヤ事業は売上高が2,376億6,600万円で同7.2%増、営業利益が333億8,000万円で同3.7%増。北米市場の市販用タイヤは、同社の強みである大口径ライトトラック用タイヤが好調に推移したこと、トラック・バス用タイヤの販売拡大により、販売量、売上高とも前年同期を上回った。欧州市場の市販用タイヤは、ロシアやイギリスを中心に販売が伸長し、販売量、売上高とも前年同期を大きく上回った。

 新車用タイヤは、海外市場で販売が好調に推移したが、国内は装着車種の販売が低調で、販売量、売上高とも前年同期を下回った。

 国内市販用タイヤは、値上げに伴う駆け込み需要の影響もあり、販売量、売上高とも前年同期を上回った。

 ダイバーテック事業は売上高が575億3,500万円で同0.7%増、営業損失が9,200万円(前年同期は23億1,000万円の利益)。防振ゴム、シートクッションの売上高は前年同期並みで推移、輸送機器は伸長したものの、防水資材の需要が低迷した。

 通期業績予想を修正
 通期業績予想については、ダイバーテック事業での業績悪化に加え、独禁法関連損失、免震ゴムの製品補償対策費、製品補償引当金繰入額を特別損失として計上したことにより、利益が下方修正となった。

 ■17年12月期通期業績予想
 ◇売上高=4,000億円(前回予想変わらず)◇営業利益=470億円(前回予想500億円、増減率6.0%減)◇経常利益=410億円(同427億円、同4.0%減)◇当期純利益=202億円(同269億円、同24.9%減)

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