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2024年12月期第2四半期業績

住友ゴム工業、売上収益、各利益段階で過去最高

会員限定 決算 2024-08-08

説明する山本悟社長


 住友ゴム工業の2024年12月期第2四半期(1~6月)業績(IFRS)は、売上収益が5,870億4,100万円で前年同期比4.6%増、事業利益が422億9,400万円で同147.6%増、純利益が387億2,900万円で同372.5%増だった。売上収益、事業利益、純利益とも同期として過去最高。

 事業利益の増減要因は、増益要因が数量・構成他で186億円、為替で129億円、原材料で35億円、スポーツで5億円、産業品他で4億円、減益要因が直接原価で49億円、固定費で32億円、価格で15億円、経費で11億円、差し引き252億円の増益。「数量・構成他は数量が減少したものの、海上運賃の価格下落、未実現利益の増加、構成の良化などが寄与した」(山本悟社長)。

 事業別では、タイヤ事業は売上収益が4,961億1,300万円で同5.3%増、事業利益が340億900万円で同248.5%増。タイヤ販売本数は前年同期を下回ったものの、為替影響もあり、売上収益、事業利益ともに同期として過去最高だった。海外市販用タイヤは欧州で、海外新車用は北米で増販した。欧州はオールシーズンタイヤの販売が引き続き好調、北米は新モデルへの対応もあり販売量が増加した。北米の市販用タイヤは前年同期を若干下回ったが、主力商品のワイルドピークシリーズの販売は好調を持続した。

 スポーツ事業は売上収益が715億7,300万円で同5.0%増、事業利益が69億6,600万円で同8.3%増。売上収益、事業利益ともに同期として過去最高。ゴルフ用品は、新発売の13代目ゼクシオクラブが日本、北米で順調に推移し、売上収益は前年同期を上回った。

 産業品他事業は売上収益が193億5,500万円で同11.8%減、事業利益が12億9,700万円で同49.3%増。欧州の医療用ゴム製品子会社を売却したことなどで全体としては減収となったが、インフラ事業、OA機器用ゴム部品は増収、売却に伴う利益改善で事業利益率は向上した。

 2024年12月期通期業績予想は、売上収益が1兆2,000億円で前期比1.9%増、事業利益が800億円で同3.0%増、純利益が410億円で同10.7%増。純利益のみ前回予想から30億円(増減率7.9%)上方修正した。事業別では、タイヤ事業は売上収益が1兆300億円で同2.3%増、事業利益が675億円で同6.2%増、スポーツ事業は売上収益が1,325億円で同4.6%増、事業利益が100億円で同19.9%減、産業品他事業は売上収益が375億円で同15.5%減、事業利益が25億円で同56.0%増。

 事業利益の増減要因は、増益要因が数量・構成他で213億円、為替で176億円、産業品他で9億円、減益要因が直接原価で108億円、固定費で78億円、経費で78億円、原材料で65億円、スポーツで25億円、価格で21億円、差し引き23億円の増益と予想する。上期の252億円から増益幅が減少するが、下期の事業利益が前年同期に比べ229億円減少すると見込んでいるためだ。

 下期の事業利益について山本社長は

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