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2023年12月期第3四半期業績

ブリヂストン、想定以上の厳しさも増収増益

会員限定 決算 2023-11-11

説明する石橋秀一Global CEO


 ブリヂストンの2023年12月期第3四半期(1~9月)業績(IFRS)は、売上収益が3兆1,981億4,400万円で前年同期比7.4%増、調整後営業利益が3,622億5,900万円で同5.9%増、純利益(非継続事業を含む)が2,667億3,200万円で同41.3%増だった。「懸念していた米欧のトラック・バス用タイヤ需要の回復遅れ、回復幅の減少と欧州の景気低迷の長期化が顕在化しており、事業環境は想定以上に厳しい状況だった。売上収益は為替の追い風もあり増収、調整後営業利益も為替の影響込みで増益を確保した。原材料価格やインフレによるエネルギー費、労務費などのアップを売値・販売MIXの改善でカバー。徹底した経費マネジメントや生産性改善活動に取り組むことで、収益を確保した。ただ、調整後営業利益率では前年に一歩及ばず、さらなる質の向上が急務と認識している」(石橋秀一取締役 代表執行役 Global CEO)。

 調整後営業利益段階の増減要因は、増益要因が売値で1,930億円、為替で540億円、MIXで130億円、営業費で30億円、減益要因が加工費で730億円、数量で580億円、南米通貨で350億円、原材料で320億円、その他で449億円、差し引き201億円の増益。

 セグメント別では、日本は売上収益が8,949億円で同9%増、調整後営業利益が1,410億円で同54%増。中国・アジア・大洋州は売上収益が3,462億円で同2%増、調整後営業利益が292億円で同7%増。米州は売上収益が1兆5,737億円で同9%増、調整後営業利益が1,710億円で同9%減。欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカは売上収益が6,750億円で同5%増、調整後営業利益が182億円で同69%減。「日本については、

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