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2023年3月期業績

バンドー化学、自動車部品事業、産業資材事業とも増収増益

決算 2023-05-15

 バンドー化学の2023年3月期業績(IFRS)は、売上収益が1,036億800万円で前期比10.5%増、コア営業利益が67億3,400万円で同14.5%増、純利益が57億2,200万円で同372.4%増だった。

 セグメント別にみると、自動車部品事業は売上収益が491億9,800万円で同17.6%増、コア営業利益が32億8,900万円で同20.0%増。

 国内は自動車生産台数の回復に伴い、補機駆動用伝動ベルトの販売が増加。海外は米国および中国において主要顧客の減産により、補機駆動用伝動ベルトなどの販売が減少したが、欧州地域において新規顧客の開拓による補修市場向け製品の販売が増加し、アジア地域においても四輪・二輪車メーカーの生産が回復し補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。

 産業資材事業は売上収益が353億5,200万円で同6.2%増、コア営業利益が32億1,800万円で同19.7%増。

 一般産業用伝動ベルトは、国内は民間設備投資の増加により産業機械用伝動ベルトの販売が増加。海外は積極的な顧客開拓が奏功し、各国・地域において産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。運搬ベルトは、国内においてコンベヤベルトの販売が減少した。

 高機能エラストマー製品事業は売上収益が147億8,700万円で同5.6%増、コア営業利益が3億5,900万円で同28.3%増。

 機能フイルム製品は国内において非住宅関連の需要が回復したこともあり、建築資材用および装飾表示用フイルムの販売が増加。精密機能部品は主要顧客の生産回復もあり、精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が増加した。

 ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などを含むその他事業は売上収益が52億6,600万円で同5.2%減、コア営業利益が5,900万円で同80.5%減となった。

 2024年3月期業績は、売上収益1,050億円で前期比1.3%増、コア営業利益75億円で同11.4%増、純利益60億円で同4.9%増を見込んでいる。

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