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連載コラム「白耳義通信」28

「ヨーロッパ旅行」

連載 2019-01-16

鍵盤楽器奏者 末次 克史

 新しい年が明けました。どのようなお正月を過ごされたでしょうか。わたしは久々に家族が揃い、賑やかな亥年の幕開けとなりました。本年もどうぞ宜しくお付き合いください。

 さて今年はゴールデンウィークがなんと10連休のようですね。既にGW期間中の予定を立てていらっしゃる方もおられるのではないでしょうか。来年はオリンピックイヤーということで、2020年のGWの旅行は控えられる方も多いかと思います。ということで、今月はGWに訪れたいヨーロッパのおすすめ先を、これまで訪れた国(地域)の中からご紹介します。勿論、現在住んでいるベルギーを一押ししたいところですが、今回はそれ以外の国から選びました。GWの予定を検討中の方に是非参考にして頂ければと思います。

 ヨーロッパといってもアイスランド、ノルウェーなどの北欧から観光国として名高いイタリアが位置する南欧、そして憧れのパリを首都に持つフランスなどの西欧からロシアが属する東欧。それにポーランドが含まれる中央に、はたまた広義的に捉えるとトルコも含めることができ、広大な範囲を網羅しています。

 その中でわたしが訪れた国は半分にも達しません。通常旅行をする際はテーマを決めて訪れることが多いのですが、先ず食事が美味しい国をご紹介します。お金を出せばイギリスであろうがドイツであろうが、ミシェランの星付きレストランなどの料理に舌鼓をうてるでしょうが、それでは余りにも能がないというもの。安くて美味しいとなればスペインをあげない訳にはいきません。あちこちにあるバルではアルコールを手に小皿料理(タパス)やおつまみ(ピンチョス)を楽しめます。大抵はガラスケースの中に入っているので、言葉が通じなくとも指で差せば簡単。お隣ポルトガルの魚料理も日本人の味覚に合ってオススメです。

 対してパリやローマ、ロンドンなど世界中から観光客が集まる場所では、美味しいレストランを知っていないとなかなか手軽な値段で食事を楽しめない印象があります。現地の知り合いに教えて貰うのが一番でしょうか。Facebook など SNS を利用すると良いかも知れません。

 それからパンが美味しい国となるとフランスが頭一つ抜けているように思います(二番目にベルギーを挙げたい!)。日本のように惣菜パンというのは余り見かけませんし、菓子パンの種類も少ないのですが、パン生地そのものが違います。ホテルの朝食会場でも美味しいパンに出会えるでしょう。フランスパンにチーズと赤ワインは最高の組み合わせ。外で食べる元気がない時は、スーパーで三種の神食を買って来るのは如何でしょうか。

 「食」だけでも一旦語りだすと止まらなくなってきました。また来月、別のテーマを選んでご紹介します。

【プロフィール】
 末次 克史(すえつぐ かつふみ)

 山口県出身、ベルギー在住。武蔵野音楽大学器楽部ピアノ科卒業後、ベルギーへ渡る。王立モンス音楽院で、チェンバロと室内楽を学ぶ。在学中からベルギーはもとよりヨーロッパ各地、日本に於いてチェンバリスト、通奏低音奏者として活動。現在はピアニストとしても演奏活動の他、後進の指導に当たっている。ベルギー・フランダース政府観光局公認ガイドでもある。

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