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連載コラム「白耳義通信」⑯

「2018年から変わったこと」

連載 2018-01-15

鍵盤楽器奏者 末次 克史

 数年振りにベルギーで迎えた新年。街で見たもの、ニュースで知ったものをお伝えしたい。

 クリスマスは家族で過ごし、新年は友達とワイワイ賑やかというのが、ベルギーで良く見るスタイル。ベルギーにいたらテレビのニューイヤーカウントダウンで元日になったと同時に近所から花火が上がるのを見ながらシャンパンで祝うというのが恒例になっている。普段庭で花火を打ち上げる時は市長の許可が必要だけれど、12月31日の23時半から翌1時までは届け出をせずとも打ち上げることができる。ただ昨年の大晦日は強風の為、ニューイヤーカウントダウンの花火が中止された街もあった。

 年が明けて朝11時15分からはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤー・コンサートが欧州各国で放映される。今年はリッカルド・ムーティが指揮を務めた。観客に余り媚びることのない会場の一体感が無い演奏だったように思う。

 年明けのニュースを見ていると、2018年1月1日から変わったことを色々と伝えていた。身近なところでは、ソフトドリンクなど砂糖を使う飲料の値段が上がった。他には空港のゲートでパスポートチェックが義務付けられるようになった。今までは航空会社によってまちまちで、搭乗者ではなくてもチケットさえ持っていれば飛行機に乗ることが可能だったので、いつ悪用されるかとヒヤヒヤしていたので遅いくらいだ。

 それからベルギーの面積がほんの少しだけ狭くなった。これはベルギーとオランダの間を流れるマース川の中洲の国境線が変わる為。また170年続いた電報が廃止された。首都ブリュッセルではエコカー以外の乗り入れが禁じられる区間が設けられた。後は法的な性別の変更が簡単になった等々。

 元旦の街を散歩するとパン屋だけ開いていた。欧州人にとって欠かせないパンだけは、元日でも店を閉めるわけにはいかないのだろう。本年もどうぞ宜しくお願いします。

【プロフィール】
 末次 克史(すえつぐ かつふみ)

 山口県出身、ベルギー在住。武蔵野音楽大学器楽部ピアノ科卒業後、ベルギーへ渡る。王立モンス音楽院で、チェンバロと室内楽を学ぶ。在学中からベルギーはもとよりヨーロッパ各地、日本に於いてチェンバリスト、通奏低音奏者として活動。現在はピアニストとしても演奏活動の他、後進の指導に当たっている。ベルギー・フランダース政府観光局公認ガイドでもある。

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