自動車の大変革支える「センシングコア」
【インタビュー】住友ゴム工業オートモーティブシステム事業部DWSビジネスチームチームリーダー川崎裕章氏
会員限定 ラバーインダストリー 2021-10-20
CASEやMaaSなど、自動車を取り巻く環境が大きく変化する中、路面と唯一接しているタイヤに求められる価値も変化してきている。住友ゴム工業が開発を進めるタイヤセンシング技術「センシングコア」は、100年に1度とも言われる自動車の大変革をセンシングによって支える技術として、期待が大きい。同社の川崎裕章オートモーティブシステム事業部DWSビジネスチームチームリーダーに、センシングコアの現状を聞いた。
センシングコアとは
既存の車載センサから得られる情報に独自のアルゴリズムを用い、タイヤの空気圧や摩耗、荷重、路面状態を検知するソフトウェアで、自動車を電子制御するコンピュータであるECU(Electronic Control Unit)にインストールして使用する。タイヤにセンサを装着するのではなく、タイヤそのものをセンサとして活用するため、新車タイヤに限らず、市販用タイヤ、スタッドレスタイヤなど、どのようなタイヤにも応用できる。
センシングコアには、当社がタイヤ開発で培った知見と、タイヤの回転信号を利用してタイヤ空気圧の低下を検知する当社独自技術のDWS(Deflation Warning System)のノウハウを進化融合させている。センシングコア以前のDWSは20年以上の市場実績を有し、20社以上の自動車メーカーへ納入、累計4,000万台以上の搭載実績がある。
センシングコアの原形は
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